シンコペーションを使ったマルチャ

前回のブログでは基本となる4拍目の裏に入るシンコペーションとシングル、ダブルストロークのコンビネーションをご紹介しました。今回はシンコペーションをもう少し複雑にしたフレーズをご紹介します。

ところで、シンコペーションを作るのに必要なことと言えばなんでしょう?

強い表拍の前の弱い裏拍の音符にアクセントを付けて、次の強い表拍の音符と繋げる。強い音符の前に予想外のアクセントがくることでテンションがかかり躍動感あるリズムとなる。という感じでしょうか。コントラティエンポ(裏拍)の方が強いキューバ音楽には、適さない言い方かもしれませんが。。。
と言うことで、前回までの1拍目から、さらに3拍目も抜きます。

「ドカ・ウドドド・ウカドカ」(4拍目スタート)と休符で演奏してしまいがちですが、これではフレーズは流れませんし、スピード感もなくなってしまいます。

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教訓を生かしてフレーズを口ずさんで見ます。
4拍目から「ドカンドドドンカドカン」これこれ!これならスピード感もバッチリ!
休符ではなく、繋げてタイで演奏する。ここが重要です!!

シンコペーションを終えてマルチャに戻りたい時は、Bベースを入れると戻れます。

練習用フレーズ

シンコペーションが入ることで、マルチャに躍動感が出てきました。
さらに表現力を上げる独特の装飾音符を次回ご紹介したいと思います。

 

ムラータコラム「Hola! Que bola?」VOL.21 より一部抜粋。

VOL.21 巨匠コリーのさらなる奥深い教え「口と耳」編

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村田 康夫(ムラータ)
キューバ音楽を学ぶため、1994年、2001年、2004年と三度に亘りキューバ音楽ソンの発祥地サンティアゴ・デ・クーバに長期滞在し、ラテンパーカッションの奏法を習得する。 また、数多くのミュージシャンとも共演。 サルサ、ラテンジャズ、シャンソンやパーカッションアンサンブル等、ラテン系にとどまらず幅広く音楽活動を行っている。