シンコペーションと装飾音符『トラッ』

前々回ではシンコペーションを、前回は装飾音符「トラッ」をご紹介しました。
今回は、シンコペーションと装飾音符を組み合わせたフレーズのご紹介です。ラテンパーカッションの醍醐味がしっかり味わえるサボール(Sabor)満載のフレーズなので、是非とも習得して演奏に活かして下さい。

1. 文字にすると4拍目から「ドカントラッドカントラッドカン」というニュアンスです。
休符ではなく、繋げてタイで演奏することが重要です!!

2. 4拍目から「ドカンドドカントラッドカン」となります。前回に比べ装飾音符のところが、かなりシンコペーションの効いたフレーズになりました。

3. 4拍目から「ドカンドドドントラッドカン」となります。リズムが同じでも音程が変わると雰囲気も変わってきます。

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マルチャを刻み、今回のフィルインを入れるとEX-1、2のようになります。フィルインの最後の音をベースにするとシンコペーションせずに解決できます。こちらも併せて練習するとバリエーションが広がります。

これらのフレーズは、キューバ音楽には欠かすことのできないフレーズで、3連符のフィーリングでコンガやティンバレスでもよく出てくるサボールのあるフレーズです。多くのミュージシャンが表現力豊かに演奏しています。

例えば「ウドドド・ットラッドトラ」「ドゥル・ドドドド・ットラトラトラ」などです。
こういったフレーズをコピーするだけでなく、フレーズを聞いただけで誰の演奏かわかるような、自分なりの味付けで表現できるようになるといいですね。

 

ムラータコラム「Hola! Que bola?」VOL.27 見よう見まねから自分なりの表現へ編より

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村田 康夫(ムラータ)
キューバ音楽を学ぶため、1994年、2001年、2004年と三度に亘りキューバ音楽ソンの発祥地サンティアゴ・デ・クーバに長期滞在し、ラテンパーカッションの奏法を習得する。 また、数多くのミュージシャンとも共演。 サルサ、ラテンジャズ、シャンソンやパーカッションアンサンブル等、ラテン系にとどまらず幅広く音楽活動を行っている。