初めてのコンガ ~基本パターン~【TUMBAO その2】

前回のブログ(初めてのコンガ~基本パターン~【TUMBAO その1】)でご紹介しました基本パターンには、基本的な奏法がいくつか組み合わさっているので、この基本パターンを習得して叩けるようになったら、ほんの少しだけ音色を変えるだけでTUMBAOのバリエーションが一気に増え、アドリブでの演奏が楽しめるようになります。

どのように音色を変えて良いのか分からず、同じパターンを繰り返すことしかできずに悩んでいる方も多いと思いますので、是非ご参考にしていただけたらと思います。

前回の8分音符4音からなる3種類(BTST・BTOT・BTSO)の基本パターンに、新たな3種類(BTOO・BTSO(大)・O(大)TOT)を組み合わせて2コンガのトゥンバオ(Tumbao)のバリエーションを作っていきます。

BTSO → BTOO
手順は同じで、音色をスラップのところをオープンに変えます。奏法としてはこちらの方が簡単ですね。

BTSO → BTSO(大)
手順と音色は同じで、通常右横に配置した音程の低い方をオープンで叩きます。

BTOT → O(大)TOT
手順と音色が変わりますが、最初のベースをオープンに変えて演奏します。交互打ちなので比較的簡単です。

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それでは、実際のパターンを演奏してみましょう。

1.クラーベの2サイドを OOのパターン(D)にして、クラーベの3サイドには OTのパターンを持ってきます。そうすることで、2サイド、3サイド共にOOのパターンにするより、クラーベ感が強調されたトゥンバオとなります。

 

2.クラーベの2サイドは前回そのままに、クラーベの3サイドの2拍目の裏 (bombo note) に低い方の O のパターン(E)を持ってきます。かなりクラーベ感の強調されたトゥンバオとなります。譜例にはありませんが、2サイドを1.の OOのパターンもよく使われます。

 

3.2.のクラーベの3サイドの3拍目にも低い方の O パターン(F)を持ってきます。安定感が増したトゥンバオとなりました。

組み合わせは自由ですが、楽器の役割を理解すると法則が見えてきます。SONSALSAでは、ボンゴ、ティンバレスと一緒に演奏されることが多いですが、パーカッションの中ではコンガは低音のパートを担っています。コンガのオープントーンは、BASSと密接な関係にある事を理解することが重要です。また、オープンとスラップはドラムセットのバスドラムとスネアドラムのようなリズムの心臓部にあたります。

今回は、2コンガで演奏するトゥンバオの基本パターンをご紹介しました。次回は、さらなる応用を加えたトゥンバオを予定しております。どうぞ、お楽しみに!!

初めてのコンガ~音の出し方~
初めてのコンガ~基本パターン~TUMBAO その1

※B⇒Bass (ベース)、T⇒Tip (チップ)、S⇒Slap (スラップ)、O⇒Open Tone (オープン・トーン)

 

 

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村田 康夫(ムラータ)
キューバ音楽を学ぶため、1994年、2001年、2004年と三度に亘りキューバ音楽ソンの発祥地サンティアゴ・デ・クーバに長期滞在し、ラテンパーカッションの奏法を習得する。 また、数多くのミュージシャンとも共演。 サルサ、ラテンジャズ、シャンソンやパーカッションアンサンブル等、ラテン系にとどまらず幅広く音楽活動を行っている。