初めてのコンガ ~基本パターン~【TUMBAO その1】

前回のブログ(初めてのコンガ~音の出し方~)の音色を組み合わせて、キューバ音楽のSONやSALSAの演奏に用いられるトゥンバオ(Tumbao)の基本となる最もベーシックなリズムパターンをクラーベ(Clave)を交えてご紹介いたします。

クラーベは、4拍で構成されています。4/4拍子では4分音符を1拍として1小節、2/2拍子では2分音符を1拍として2小節で1クラーベとして進行します。
トゥンバオも同様に4拍1クラーベで1拍を4分割してリズムを刻みますので、4/4拍子では16分音符16個、2/2拍子では8分音符16個を1単位として進行します。記譜が4/4、2/2と違っていても演奏方法は同じです。SONやSALSAでは、2/2で記譜されるのが一般的ですが、LATIN JAZZでは4/4で記譜されることもあります。

16個の音で1パターン(1クラーベ)となりますが、1拍4個のパターンを4個組み合わせて1パターンとして覚えていくと応用がしやすいので、その方法でご紹介いたします。レッスンでもこの方法を使っています。

まず初めにクラーベについてですが、今回のトゥンバオには、ソンクラーベ(Son clave)を使います。
クラーベと拍の関係はこのようになります。

トゥンバオは右利きの場合、左手の片手でドラムのハイハットのように、前回のブログ(初めてのコンガ~音の出し方~)でご紹介した Heel & Toe (ヒール&トゥー)を使い16個の音を刻みます。

右手で、Open Tone (オープン・トーン)、Slap (スラップ)を使いメロディーを作っていきます。ドラムセットでハイハット、バスドラム、スネアドラムを演奏するイメージです。ただし、コンガは一つの楽器で複数の音を出すので、両手で同時に叩くことは基本的に行いません。右手でOpen、Slapを演奏するところは左手を省略します。

1拍4個のパターンです。
AはBTST、BはBTOT、CはBTSO ※

A+Cがクラーベ2サイド、A+Bがクラーベ3サイドとなります。

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ACABという順序で繰り返していくと、2-3ソンクラーベの完成です。

譜面通りにこのまま演奏したのでは、トゥンバオのノリは出ませんし、踊れません。
ラテンのリズムはクラーベ同様に、あたかも4拍目が頭のように4123と4拍目からリズムがスタートする感覚で回していくことが重要です。(4拍目からスタートしますが、小説の頭は1です)
余談ですが、キューバでコントラティエンポのダンスのステップを習った時、キューバ人の先生は4拍目をウノ(UNO 1)とカウントしていました。ステップのスタートの意味だと思いますが…ダンスも同じですね!

慣れるまでは拍を見失うこともあると思いますが、慣れてくるとノリが良くなり気持ちよく演奏できるようになります。

 

 

今回は、1コンガで演奏するトゥンバオの基本パターンをご紹介しました。このパターンを軸に音色をひとつ変えるだけでもサウンドが大きく変化します。また、2コンガにすればメロディーの幅も広がります。
トゥンバオ(Tumbao)その2をお楽しみにしていてください!!

 

初めてのコンガ~音の出し方~はこちら☛ https://www.muratamusic.com/murata/1355

※B⇒Bass (ベース)、T⇒Tip (チップ)、S⇒Slap (スラップ)、O⇒Open Tone (オープン・トーン)

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村田 康夫(ムラータ)
キューバ音楽を学ぶため、1994年、2001年、2004年と三度に亘りキューバ音楽ソンの発祥地サンティアゴ・デ・クーバに長期滞在し、ラテンパーカッションの奏法を習得する。 また、数多くのミュージシャンとも共演。 サルサ、ラテンジャズ、シャンソンやパーカッションアンサンブル等、ラテン系にとどまらず幅広く音楽活動を行っている。