初めてのコンガ ~音の出し方~

初めてでも叩けば簡単に音が出るコンガ!
楽器を手にした時から楽しい気分なれます。
さらに、コンガの音の出し方をマスターして、いろんな音が出せるともっと楽しくなります。
ひとつのコンガで多彩な音色を奏でることができます。
今回は、基本となる6種類の音の出し方をご紹介したいと思います。

《 ⒈ コンガの打面ヘッドの円の中で演奏する2種類の音の出し方 》


手のひらは全体の力を抜き、指は開かず、くっ付けず、少し隙間が空くぐらいにします。親指も同様に開かない。

 

Bass (ベース)

手首を使わず腕の振りだけで、手のひら全体で叩きます。力を抜いて腕の重さを使って音を出すと胴が良く響きます。最も低いベーストーンが出ます。
手首と指の力を抜いて持ち上げる

脱力して落とすイメージ

 

Tip (チップ)

腕振りを使わず手首のスナップのみで叩きます。手首を支点として手のひらで全体で叩くので、指先にスピードがのるので、乾いた高めのチップ音が出ます。スラップの音を出す奏者もいます。
手首をヘッドに付けたまま持ち上げる

手首のスナップで打つ

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Heel & Toe (ヒール&トゥー)

ベースとチップを交互に演奏し、ドラムのハイハットシンバルのようにリズムを刻む奏法です。サウンドのニュアンスが違うので、ベースやチップと別に表記されることもありますが、基本的な音の出し方はほぼ同じです。
このヒール&トゥーは指先と手首の付け根で叩くやり方もありますが、ヒールもトゥーも手のひら全体で叩き、音の長さを感じながら演奏するとタイトで安定したビートを演奏することができるのでおすすめです。


《 ⒉
コンガの打面ヘッドのエッジを叩いて演奏する4種類の音の出し方 》

基本的には全て、手のひらの中央にある手相の感情線や頭脳線辺りがエッジに当たるように叩きます。それより先だと指の付け根の関節が当たり関節を痛めてしまいます。相当痛いですし音量も小さくなります。逆に深く入れると親指の付け根の関節が当たり痛めます。エッジを叩くこの奏法では、親指は打面には当てないので、上に逃がすか、少し開くとよいでしょう。

 

Open Tone (オープン・トーン) 低く長い音 

コンガの低い音(チューンした時の実音)がトーンと伸びる音です。
ベースとなる低音域を受け持つコンガで最も重要なサウンドです。
手の甲は打面より少し傾けるぐらいで叩き、指は叩いた後打面から浮いた状態で音が伸びます。エッジに手のひらは付けたままです。

 

Moff (モフ) 低く短い音

コンガの低い音(チューンした時の実音)をミュートした深みのある音です。
音が詰まらないないように響かすことを心がけます。オープンよりも説得力のあるサウンドが得られます。
手の甲は打面と並行に叩き、手のひら全体が打面から離れないようにミュートしたままで音を出します。

 

Slap (スラップ) 高く短い音

コンガの倍音をミュートしたパッという高音の乾いた音です。
コンガの醍醐味といえるサウンドです。コンガ独特のカッ、パッと乾いたサウンドが得られます。もう片方の手でヘッドを押さえていれば、叩いてすぐに放してもスラップは出ます。
手の甲は角度を付けて叩き、手のひらとエッジがヒットした反動で指先のみが打面に当たるようにします。そのまま手は打面に付けたままにします。

 

Open Slap (オープン・スラップ) 高く長い音 

コンガの倍音がパーンと高音で伸びる音です。
コンガソロやフィルインなどに効果的です。
スラップと同じ叩き方で、叩いて指を打面から放すとカーン、パーンと派手な乾いたサウンドが得られます。

今回は基本の6種類のコンガの音の出し方をご紹介しましたが、微かに聞こえるがあるとないとでは大違いのゴーストノートとして使うタッチ、指を立てて擦るグリッサンド、爪でカタカタとリズムを刻む音、さらにスラップやオープンを奏法で音色を変化させたり、コンガは多彩な表現力を持った楽器です。

陽気なラテンのリズムを奏でてみてはいかがですか?
楽しい気分になれますよ~!!

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村田 康夫(ムラータ)
キューバ音楽を学ぶため、1994年、2001年、2004年と三度に亘りキューバ音楽ソンの発祥地サンティアゴ・デ・クーバに長期滞在し、ラテンパーカッションの奏法を習得する。 また、数多くのミュージシャンとも共演。 サルサ、ラテンジャズ、シャンソンやパーカッションアンサンブル等、ラテン系にとどまらず幅広く音楽活動を行っている。