メロディ・フェイクの方法 例:Autumn Leaves

黒本やリアルブックのメロディを見ると少ない音数です。その殆どは四分音符や全音符で構成されていますね。
このメロディを管楽器でそのまま演奏するとちょっと幼稚に聞こえてしまったり、間がもたないような感じがします。この問題を解決するためにあるのがメロディ・フェイクです。

しかしどのようにすれば良いのでしょうか?

簡単な方法は
・リズムを少し変更する
・装飾音を入れる

具体的にどの様にするかAutumn Leaves を例に見てみましょう。

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ドミナントコードのテンションを整理しよう

例えば C7 に付けることが出来るテンションはいくつあるでしょうか?全て並べてみましょう。
♭9、♯9、♯4、♭5、♯5、♯11、♭13 これで全部です。(まれに♭2の表記がありますが、♭9の表記が標準的です。)

上記のテンションは同じ意味のものがあります。わかりますか?
♯4、♭5、♯11は全く同じ音で同じ意味です。

♯5、♭13 も同じ音です。ただし意味が違う(使用する音階が違う)場合があります。

そして、これらのテンションはどんな組み合わせでも良い訳ではなく使用する音階によって付くものが決まります。

では使用する音階とテンションコードを整理してみましょう。

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サックスのスワブはどちらから通すべきか?

問:サックス本体にスワブを通す際ネック側からか、それともベル側からかどちらが正解なのでしょうか?

答え:どっちでも良い

しかし、それぞれにメリット、デメリットや向き、不向きはあります。
何が自分にとってベストなのかを考えてみましょう。

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チャーリー・パーカー・オムニブック:Ornithology

チャーリー・パーカー・オムニブック3曲目 オニソロジーを練習してみましょう。

替え指はファ♯ のみです。運指表を載せますので、ご存じか確認して下さい。

この曲の概要

・タイトルの意味は「鳥類学」

・コード進行は How High The Moon

・オムニブック指定テンポは236bpmだが実際の演奏は217〜220bpm

アルトサックス楽譜上の E メジャーのルートから第5音までのスケールが3小節目で E ドリアンのスケールになるという単純なメロディですが、軽快に空を羽ばたくような楽しい曲です。

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チャーリー・パーカー・オムニブック:Moose the Mooche

チャーリー・パーカー・オムニブック2曲目 ムース・ザ・ムーチェを練習してみましょう。
変え指の運指表も載せますので、是非マスターして下さい。

この曲の概要
・タイトル由来は麻薬の売人の名前
・曲の形式はリズムチェンジ(循環コード)
・オムニブック記載のテンポは224bpmだが実際の演奏は212bpm

明るく爽快なメロディは演奏していてとても楽しくなります。 この曲も変え指を使用した方が演奏しやすいので、是非最初から変え指を使用して練習してみて下さい。

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イパネマの娘:ボサノバのリズムを理解しよう

ジャズスタンダードの中でボサノバは絶対に外せないジャンルとなっていますが、「聞くのは良いけど演奏するのは苦手」と言う意見を多く耳にします。ラテン大好きな私にとっては悲しい・・・・

ボサノバは素晴らしい曲がたくさんあります。このブログで是非得意ジャンルにして頂けたら・・・と思い、何度かに分けて人気曲「Garota de Ipanema 英題:The girl from Ipanema」を解説します。

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サックスホルダー 紐の付け替え

長年使用していたサックスホルダーの紐がすり減って切れかかっていました。
しかも気付いたのは演奏本番前。先輩サックスプレイヤーから「それ、紐やばいで。」と言われて初めて気づきました。 

切れかかったのはこの部分。

帰宅後すぐに新しい商品を注文しましたが、このサックスホルダーは購入時に紐が備品として付いていた事を思い出し、探したところ・・・・ありました。

みなさん、この付け替え用の紐取ってありますか?
いざと言う時のために楽器ケースのポケットに入れておく事をオススメします!

せっかくなので付け替えしてみました。

まず背面のネジを外します

付属紐を長さを調節する部品の下方の穴へ通します。

さらにフックに通します。

それから本体に通します。

そして、付属紐の先端をライター等で焼きます。(ほつれて来ないように)
この紐は私の身長では長すぎたので、ハサミで25cm ほど切りました。

紐に結び目を作ります。

部品とネジをはめ込みます。

ネジを締めて完成です。

Jazzlab のサックスホルダーを使い始めてからかなりの年月が経ち、商品もサックスホルダーPro と改名して色々改良されバージョンアップしています。

最新のサックスホルダーPro は体にフィットするし、肩掛け部分のムーブメントがロックされるのでちょっと体を動かした際に肩からホルダーが外れる事故がなくなり快適です。

しかし、紐の部分の出っ張りが出来た事により少し嵩張るので楽器ケースのポケットに入れにくくなってしまいました。

さらにこの出っ張りによって紐が前面に出てくるので、ソプラノサックスを座って演奏する際に左手の親指に紐が強く当たってしまい演奏し難くなってしまいます。

ソプラノサックスで使用する方はこの出っ張りが無い世代を探して購入された方が使いやすいかもしれません。
どちらの世代もそれぞれ良いところはあるので、新しいのを購入しても古い世代のものを手放さずにメンテナンスして持っておく事をオススメします。

くれぐれも付属の替え紐を無くさないようにお気をつけあれ!

ムラータミュージックホームページはこちらです。

Pentatonic : Lydian Dominant

以前にも当ブログでは Lydian scale (M7#11) について述べましたが、今回は Lydian Dominant (7#11) コードの演奏の仕方についてペンタトニックに焦点を当ててみたいと思います。

・#11 はどの音?
・どんな音階?
・ペンタトニックは?(複数あり)
・どの曲に使われている?

順を追って考えてみましょう。

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Finale Dorico Sibelius

楽譜作成ソフトの Finale 販売が終了の発表を受け、ユーザーには激震が走りました。私もその一人です。まさかそんな事があるなんて思いもしませんでした。

終わるものは仕方ないのでさっぱりと諦めて乗り換える事にしました。 作曲の先生の意見やネットで調べてみると乗り換え先は Steinberg 社の Dorico か Avid 社の Sibelius の2択。
今後また Finale のように突然の終了が起きるかも・・・と考えて私は両方を使う事にしました。

Finale から Dorico への乗り換えは ¥20,900 こちらから出来ました。乗り換えの際Finale 購入のレシートの写真か、シリアルナンバーのスクリーンショットが必要です。認証されたらすぐにダウンロードコードが送られてきます。

シベリウスへの乗り換えはこちらからしました。Avid 社で直接購入した方が少しだけ安いのですが、日本の会社と言う安心感からこちらのタックシステムから永続版サポート無し¥22,990を購入しました。 申し込むとすぐに確認の電話がかかってきてダウンロード案内と製品のアクティベートについての日本語ガイドが送られて来てスムーズにインストールとアクティベートが完了しました。タックシステムを経由して良かったと思います。

Dorico と Sibelius 両方を使用してみてまず思った事は、「Sibeliusの方がFinale との親和性は高い」と言う事です。

Finale の「スピード入力」ではパソコンキーボードで音の高さを決め、テンキーで音価を決めると言うものでした。Sibelius もこれは同じです。

Finel の場合パソコンキーボードの A S D F がそのまま ドレミファだったのに対して、Sibelius は Aがラ、Cはドと言うように音名がそのまま音の高さです。これはミュージシャンにとっては非常にやりやすいものです。

そして Finale は音の高さを決めてから音価を決定でしたが、Sibelius は逆でまずテンキーで音価を選んでからキーボードで高さを決定という手順になります。従って同じ音を連打する場合 Finale ではテンキーを連打して入力しましたが、Sibelius はキーボードを連打となります。 これもすぐに慣れます。

Finale ユーザーが Sibelius に乗り換えるのはそれほど大変な作業では無いと感じました。レイアウト等の好き嫌いは出てくるかもしれませんが、設定を何度も調節して好みに変えていけば良いかなぁと言う感じです。

問題は Dorico ・・・
親和性無さすぎです。独自のシステム、独自の世界。正直時間のある時にじっくり腰を据えて勉強しようと思います。

とりあえず iReal pro アプリからMusicXML を読み込んでアドリブレッスン用のコード譜を作ってみたのですが・・・

まずiReal pro の共有マーク書き出し方法からMusicXMLを選びます。

そして Dorico へインポート

リピート記号の位置間違ってるやん・・・。 1カッコ2カッコ無しかい!とパソコン画面に向かって突っ込んでしまうワタクシ・・・

同じ作業を Finale, Sibelius, Dorico で試しましたが、Dorico は結構訂正が必要でした。しかし、コードネームや五線、リハーサルマークはくっきりしていて iPad ユーザーには見やすいかもしれません。しかしこの程度の訂正にもネットで調べながら四苦八苦しました。

Dorico は当面時間に余裕がある時に学習する事にします。しかしDorico は機能も多く、記号類やパーカッション記号も多すぎる程に充実しているとの事なので、必ず使いこなしたいと考えています。

Sibelius もAvid Link の常駐問題など色々ありましたが、その解決などはまた今後ご報告します。

とりあえずFinale ユーザーへのオススメは Sibelius かな。