雨の日のコンディション

ライブの日、レッスンの日、練習の日など楽器演奏する日が雨降りだと憂鬱になりますね。
しかし、雨の日に楽器やリードがどの様に変化するのかを理解すれば雨の日でも快適に演奏する事が出来ます。

例えば動物の皮を張っているパーカッションなどは雨の日には皮が湿気を含み「ボヨボヨ」なってしまうそうです。 その為普段から湿気や直射日光は気をつけて、湿度の高い日は楽器を置いている部屋の窓は開けない様に保管を気をつけています。そして、いざ雨降りの日にはいつもより皮をキツめに張って対策するとの事です。

サックスも同じように日頃の保管と雨降りの日に出来る対策があります。

普段の保管で気をつける事

  1. 楽器ケースの空きスペースに衣類の乾燥剤を入れて置く.
  2. スワブを楽器ケースの中にしまわない。
  3. 使用済みリードを密閉された入れ物に保管しない。(例えばジップロック等)

1.は日本特有の問題で、製造元のヨーロッパより日本の方が湿度が高い為タンポのカビやラッカーが剥がれている部位のサビに気をつける必要があります。タンポのカビとまで行かなくても、オープンキィがトーンホールにくっついて閉じてしまう事がしばしばあります。

2.も湿度対策です。せっかく乾燥剤を入れても水分を含んだスワブを楽器ケースに入れては意味がありません。普段から楽器ケース外側のポケットかカバンに持ち歩き、自宅で乾かしてしまう方が安全です。

3. もカビや雑菌対策です。菌が繁殖してしまうと肺炎の危険もあります。ジップロック等に入れる際も一緒に乾燥剤を入れるなら OK です。

いざ、雨の日にはどうするか

雨の日にリードはどうなるでしょうか。
湿度を含むからちょっと分厚くなってしんどくなるようなイメージではないですか?

確かに湿度を含むはずです。しかし、私の個人的な感触としては「薄くなったように感じる」のが事実です。
実際に雨の日はいつもちょうど良いリードが「ちょっと軽すぎる」様に感じる為
・いつもよりちょっと重めのリードにする
・いつものリードでマウスピースをより開きの広いものにする
のどちらかで対応しています。

いつもと違うマウスピースが吹きやすくなるのは少し嬉しいので出かける前に雨が降ると「よし!今日はマッピを変えよう!」とワクワクします。

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持ち運びにも気をつける

雨の日に気をつけるのは楽器本体とリードだけではありません。
ケースにもきをつけましょう。楽器ケースの内部は木枠でしっかりとしているものが多いです。この木枠まで水が染み込んでしまうと楽器にも悪影響が及びます。まずは濡らさない事が重要です。

そこでオススメなのがダイソーに売っている「タイヤカバー」です。
ソプラノサックスとアルトサックスはSサイズ、テナーサックスはMサイズでピッタリ収まります。

雨の日は楽器を吹かなくてもちょっとブルーになりますよね。そんな気持ちに優しく寄り添うオススメサウンドは Paul Desmond / Here’s That Rainy Day です。演奏しやすい曲なので、ぜひチャレンジしてみて下さいね。

雨を吹き飛ばすような元気が出る曲を聴きたい!と言う方はこちらでスカッと吹き飛んじゃって下さい!


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村田 紅
大阪音楽大学卒業後ミ・ベモルサクソフォンアンサンブルメンバーとしてヨーロッパ諸国やアメリカカーネギーホールやタイ王室、中国などでのクラシック音楽の演奏を経てジャズ、ラテン、現代音楽とジャンルにとらわれない演奏スタイルを確立。 音楽理論、ソルフェージュのレッスンも行っている。