叩かない音の大切さ!!

シングルストロークとダブルストロークを使ったマルチャを前回と前々回で習得してきましたが、どちらも8分音符で全て埋められたものでした。今回は叩かない音符のあるマルチャです。
まず最初は、4拍目の裏に左手のアクセントを入れて1拍目の右手を叩かないというフレーズです。いわゆるロックやジャズでもよく使われるオーソドックスなシンコペーションの代表的なフレーズです。

 

ポイントは、休みなく同じテンポで刻まれている左手の裏拍のコントラティエンポをしっかり感じること。
さらに、叩かない次の1拍めの右手は休符ではなく、タイでつないで4分音符の長さを演奏するということが重要です。

 

このフレーズにもコントラティエンポを感じるためのエクササイズがあるのでご紹介いたします。

 

左手で一定の4分音符を刻みます。
そして、その左手に右手を足し引きするエクササイズです。

打楽器は物理的に考えると音符の長さは変わりませんが、リズムの取り方や感じ方で全く違うように聞こえます。不思議です。手や撥を使って叩くという原始的な楽器であるがゆえに、ある意味で他の楽器より表現力が必要な楽器かもしれません。

叩かない音符にはタイで繋がれた音符と休符があるということを再認識して以来、フレーズをまず口ずさんでみるようにしています。

 

ムラータコラム「Hola! Que bola?」VOL.20 より一部抜粋。

VOL.20 巨匠コリーの奥深い教え「叩かない音の大切さ」編

 

村田 康夫(ムラータ)
キューバ音楽を学ぶため、1994年、2001年、2004年と三度に亘りキューバ音楽ソンの発祥地サンティアゴ・デ・クーバに長期滞在し、ラテンパーカッションの奏法を習得する。 また、数多くのミュージシャンとも共演。 サルサ、ラテンジャズ、シャンソンやパーカッションアンサンブル等、ラテン系にとどまらず幅広く音楽活動を行っている。