サックスのスワブはどちらから通すべきか?

問:サックス本体にスワブを通す際ネック側からか、それともベル側からかどちらが正解なのでしょうか?

答え:どっちでも良い

しかし、それぞれにメリット、デメリットや向き、不向きはあります。
何が自分にとってベストなのかを考えてみましょう。

演奏後サックス本体の水分を取るためにスワブを通します。通す方向は
①ベルから重りを入れてネック側へ通す
②ネック側から重りを入れてベル側へ通す
の2種類が考えられます。

おそらく殆どの方は①のベル側からスワブを通し、本体を傾けてネック側から引っ張るのではないでしょうか。

この方法のメリット
・やりやすい

デメリット
・スワブを詰まらせる事もある
・楽器を持ち上げてひっくり返さないといけない
・水分を取るには何度もスワブを通さないといけない

この方法が向いている楽器
・ソプラノ
・アルト
・テナー

では②のネック側からスワブの重りを入れてベル側から引っ張る方法はどうでしょうか。

この方法のメリット
・スワブを詰まらせる事故にならない
・あまり楽器を持ち上げないので子供でもやりやすい
・1回でかなり水分が取れる

デメリット
・特にない

この方法が向いている楽器
・ネックが外れるタイプのソプラノ
・アルト
・ベルに手が入る人のみテナー

この方法が向いていない楽器
・ネックが外れないソプラノ
・テナー

私は高校生の時に本体にスワブを詰まらせてしまい、楽器調整士の方に「この事故を防ぐ為にもスワブはネック側から通してね。」とアドバイスをもらいました。

テナーサックスの場合紐の長さが少し足りないのでベルに手を突っ込んでスワブの重りを引っ張らないといけない為、男性には難しいかもしれません。

しかしアルトの場合はメリットが多いのでネック側からの方が向いてるかな〜と思います。

大切なのは体に負担が無い事と楽器の故障や事故を防ぐ事です。
ご自身にはどちらが良いか試してみて下さいね!

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村田 紅
大阪音楽大学卒業後ミ・ベモルサクソフォンアンサンブルメンバーとしてヨーロッパ諸国やアメリカカーネギーホールやタイ王室、中国などでのクラシック音楽の演奏を経てジャズ、ラテン、現代音楽とジャンルにとらわれない演奏スタイルを確立。 音楽理論、ソルフェージュのレッスンも行っている。