例えば C7 に付けることが出来るテンションはいくつあるでしょうか?全て並べてみましょう。
♭9、♯9、♯4、♭5、♯5、♯11、♭13 これで全部です。(まれに♭2の表記がありますが、♭9の表記が標準的です。)
上記のテンションは同じ意味のものがあります。わかりますか?
♯4、♭5、♯11は全く同じ音で同じ意味です。
♯5、♭13 も同じ音です。ただし意味が違う(使用する音階が違う)場合があります。
そして、これらのテンションはどんな組み合わせでも良い訳ではなく使用する音階によって付くものが決まります。
では使用する音階とテンションコードを整理してみましょう。
♭9の場合
・ルートより完全5度下のハーモニック・マイナー・スケール (C7の場合Fハーモニック・マイナー)
・ハーフ・ホール・ディミニッシュ・スケール(ルートから半音・全音で並べた音階)


#9の場合
・オルタード・スケール(半音上のメロディック・マイナー)
・ハーフ・ホール・ディミニッシュ・スケール
・ホール・ハーフ・ディミニッシュ・スケール
・同じルートのm7ペンタトニック・スケール(C7の場合Cm7)




#4, ♭5, #11 の場合
・リディアン・ドミナント・スケール(完全4度下のメロディック・マイナー・スケール C7 ならGメロディック・マイナー)

#5 (Aug.) の場合
・ホールトーン・スケール(全音階)

♭13の場合(#5 も同様)
・オルタード・スケール (#9 の項で記載した楽譜と同様)
・完全5度下のハーモニック・マイナー・スケール(♭9 の項で記載した楽譜と同様)
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テンションが複数組み合わさっている場合
♭9,#9,#11,♭13 のいずれかが二つ以上付いている場合
・オルタード・スケール(alt. と表記される事もあります)
♭9, 13 の場合
・ハーフ・ホール・ディミニッシュ・スケール
メジャー・スケールやマイナー・スケールに属する音階(名前のついた音階)以外にもビバップ・スケールとして使用出来るものもあります。
ただしアドリブの際は自分の好きなスケールを選んで演奏しても殆どの曲は大丈夫です。iReal pro アプリなどのバッキング・トラックに合わせてもそんなに違和感は感じません。
ましてやピアニストが伴奏してくれている場合ならあなたが選択した音階のテンション・コードを瞬時に伴奏してくれるはずです。
従って、練習では色々な音階を試してみて下さいね!
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