Giant Steps のアドリブ 1 コードトーン編

前回のブログでは Giant Steps を既存の楽譜をもとにゆっくりと指をさらう練習をしました。動画でご案内したのは「ジャズテナーサックス実践と理論」(Alto sax版もあります)と「コルトレーンのソロの書き取り譜」です。

今回はいよいよご自身でGiant Steps のアドリブを吹いてみよう!と言うまさにタイトル通りの大きな一歩を踏み出して頂きたいと思います。

では早速内容に入っていきましょう。

まずGiant Steps のコードを見てみましょう。以下、inBb(Tenor sax, Trumpet, Clarinet) in Eb(Alto sax) の2種類を表示します。

コードネームはセブンスコード(4和音)で表示されていますが、今回はトライアド(3和音)プラス1音のテトラコード(4つの音)で練習してみましょう。 例えば C7 の場合 7 の音は無視して C のコード構成音のみ考えますのでド・ミ・ソとなります。

ではプラス1音とはどういう音かと言うと、

  • メジャーコード(長3和音)の場合9th(ルートの長2度上の音)
  • マイナーコード(短3和音)の場合4th(ルートの完全4度上の音)

つまりC7 ならド・レ・ミ・ソ Cm7 ならド・ミ♭・ファ・ソとなります。(このテトラコードに関してはJerry Bergonzi著のInside Improvisation Series Vol.1 Melodic Structures がオススメです。) 

これをトライアドにプラスして4音とします。 では、先ほどのコード譜にこの4音を書いてみましょう。このようになります。(演奏しやすいように、次のコードとかけ離れそうな音はオクターヴ上下させています。)伴奏はiReal pro 170 bpmに設定しました。音とともに確認してみましょう。

Tenor sax
Alto sax

テトラコードをそのまま演奏しているだけなのに意外とアドリブっぽい感じになるのがお分かりいただけますでしょうか。 この特性を活かして、4つの音をランダムなパターンで演奏してみて下さい。順番を入れ替えたり、音を省いたり、または重複してみたり共通音を探してタイでつないでみたり、リズムを不規則にしたり規則を作ったりetc…

例として作ってみました。こんな感じです。(これはBb, Eb それぞれ全く違うメロディを作っています。アルト・テナー、両方お持ちの方はどちらも演奏してみて下さいね!)

Tenor sax
Alto sax

いかがでしょうか。音を限定すると初めての方でもパズルのように楽しめると思います。

今回はコードトーンに沿ったアドリブについてご説明しましたが、次回はこの曲のキーセンター(どの部分が何の調に属しているか)を考えたアドリブについてご説明します。

とりあえずは大!一歩目を踏み出せたでしょうか・・・😃

ちなみにトップ画像はスタジオの裏側2、3軒北にある「船市」(ふないち)さんの看板娘(息子?)のフクロウちゃんです。美味しいお料理やさんですよ〜!

村田 紅
大阪音楽大学卒業後ミ・ベモルサクソフォンアンサンブルメンバーとしてヨーロッパ諸国やアメリカカーネギーホールやタイ王室、中国などでのクラシック音楽の演奏を経てジャズ、ラテン、現代音楽とジャンルにとらわれない演奏スタイルを確立。 音楽理論、ソルフェージュのレッスンも行っている。