楽器の消毒について 2

コロナ禍以降楽器のお手入れに「消毒」と言う考え方も出てきたと思われます。

今回は消毒と赤錆についてご案内します。

まずピアノの消毒について、楽器販売サイトには「絶対アルコールで拭いてはいけません。」と言う文言がよく目につきます。

私も「ピアノをアルコール消毒なんてもってのほか!」と思っていたのですが・・・・

先日某楽器店にて個人宅でピアノのレッスンを長年されている方がおっしゃっていたのですが、「私ねぇ、30年程ずーっとピアノの鍵盤をお稽古の度にアルコールで拭いてるんですけど、全然ひび割れしてませんよ〜。」

との事です!!

調律師の方や楽器店からするとNG ですが、実際小さなお子様から大人の方まで色々なお稽古されている方からすると、鍵盤は消毒したくなりますよね。 実際に消毒しながらレッスンされている方が大丈夫とおっしゃっているのですから、アルコールで拭いても大丈夫と思います。(当たり前ですが、象牙の鍵盤はアルコール消毒しない方がいいと思います。)

参考までに・・・その方は手指の消毒用を使っておられたそうです。

管楽器はやはりメッキが心配ですが、消毒したあとにアルコールが残らないよう乾かすか、さらに水拭きしてから乾かすなどして下さい。 ただし自分しか使わない楽器なら消毒は必要ありません。

クラブなどで数人で使う楽器に限り、気をつけながらお手入れして下さい。

消毒と同じくらいに気をつけて頂きたいのが湿気です。

湿気の強い季節だとアンラッカーの楽器は赤錆が出るかも知れません。(私は出ました。) この場合ケースに衣装用の乾燥剤を入れると大分マシです。

乾燥剤はマメに交換しています。 リードのカビやダニにも気をつけて下さい。

ムラータミュージックのホームページはこちらです。

村田 紅
大阪音楽大学卒業後ミ・ベモルサクソフォンアンサンブルメンバーとしてヨーロッパ諸国やアメリカカーネギーホールやタイ王室、中国などでのクラシック音楽の演奏を経てジャズ、ラテン、現代音楽とジャンルにとらわれない演奏スタイルを確立。 音楽理論、ソルフェージュのレッスンも行っている。