楽典のススメ5

緊急事態宣言も解除になり、少しずつ日常が戻ってきましたね😉

楽器を思い切り演奏したくて🎷🥁ウズウズされているんじゃないですか? 練習スタジオも営業が始まり、鴨川で練習されている方もチラホラ・・・。楽器を持って歩いておられる方とすれ違うとなんだか私もウキウキしてきます🤗🤗🤗🤗

さて、楽典の「音程」もいよいよ5度に入ります。

5度、重要です。マジ重要です。頭に叩き込んで下さい!お願いします👩‍🏫

その前に前回の問題「4度」の答え合わせをしましょう。 問題はこれでした。

回答

問題1)完全4度  2)増4度  3)増4度  4)重増4度  5)完全5度・・・😱💦

問題5はまさかの5度でした。レの音をオクターブ上に入力してしまっていました。失礼致しました。本当は5線のすぐ下のレにして完全4度と言う回答にするつもりでした😵

 

気を取り直して5度です。

まずは完全5度。 これは短三和音でも長三和音でも第一音と第五音は必ず完全5度です。 楽譜にするとこうなります。

完全5度の数え方はこうなります。

完全5度はwhole tone(全音) 3つとhalf tone (半音)1つです。

次が「増5度」です。これはオーギュメントと言うコードの主音と第5音の関係です。コードネームでは、augとか、#5とか、+5と言う書き方がされています。音階で言うとwhole tone scale (全音階)を使う事が多いのですが、これは「音階と調」の項目で詳しく取り上げますね。 今は「オーギュメント」「ホールトーンスケール」と言う言葉を何となく覚えておいてください。

楽譜にするとこのようになります。

数え方は…

右側の画像のように全てを全音で数える方が簡単ですね。これは覚えやすいと思います。

もちろん理論上「重増5度」もあります。一応楽譜を掲載します。

あまり見かけないと思います。

そして、もう一つとても重要なのが減5度です。 これは「フラットファイブ」と言うコードですね。

どんな音かは聞かなくても皆さんすぐにアタマに浮かぶ方法がありますよ〜。

それは…。「ゲゲゲの鬼太郎」のテーマソングの冒頭「ゲッ、ゲッ、ゲッゲゲのゲ〜。」この部分がフラットファイブの音階なんです。(昔タモリさんがストーリーテーラーをされていた「世にも不思議な物語」と言うドラマで流れる音もフラットファイブです。)

何となく不穏な雰囲気を醸し出す音階ですね。

では楽譜です。

数え方は

全音と半音が2つずつです。勿論重減5度もあります。

こちらもあまり見かけないかな。

さて、今回も問題出しますよ〜。解いてみて下さいね。

そろそろ楽器を出して練習しようかなぁ〜と思っておられるんじゃないですか?

そんな方の為に、次回は久々に楽器を吹く時の練習メニューをお節介に作っちゃいますよ〜。 一緒に練習しましょう。

 

村田 紅
大阪音楽大学卒業後ミ・ベモルサクソフォンアンサンブルメンバーとしてヨーロッパ諸国やアメリカカーネギーホールやタイ王室、中国などでのクラシック音楽の演奏を経てジャズ、ラテン、現代音楽とジャンルにとらわれない演奏スタイルを確立。 音楽理論、ソルフェージュのレッスンも行っている。