久々に練習する時の練習メニュー

音楽活動も日常を取り戻しつつあります。

「そろそろサックスの練習をしよう」と思われている方多いと思います。

久々の練習は何からすれば良いのかちょっと困る方もおられるのではないでしょうか。

久しぶりに楽器を吹く方に参考にしていただければ・・・と今回「久々練習プログラム」を作りました。

まず、練習する前に心に留めておいて頂きたいことが2つ。

・いつもより薄めのリードで。

・休み休み

この2点です。

管楽器演奏に必要な口の周りの筋肉である「口輪筋」は小さな筋肉です。 しばらく使わないと弱ってしまいます。 しかし、この筋肉は比較的すぐに回復します。楽器を吹けない時間でも「イ😬・ウ😗・イ😬・ウ😗」と大袈裟に言うつもりで口を動かしてみて下さい。例えば、お手洗いに行く度に…など、習慣にする事で効果は実感できると思いますよ!

では早速音を出してみましょう。

ではロングトーンから始めてみましょう。小さな音で大丈夫ですからゆっくりと吹いてみましょう。テンポも気にしなくていいです。好きな長さで吹きましょう。

まずは調号無しで2オクターヴ。

次に半音階で下降系

半音階で上行系

まだ習い始めて間もない方は、知らない音はとばしてわかる音だけゆっくり吹いて下さい。

上行系、下降系ひと通り吹いたらちょっと休憩しましょう。リードを1度外して裏側を拭いて付け直してみて下さい。

では、次は指の練習です。久しぶりに指を動かす練習をしましょう。

始める前に注意点として「力まない。」ように気をつけて下さい。

とは言ってもチカラが入ってしまうので、 そんな時は、

1. 肩が上に上がらないと言う事と、

2. 脇が締まり過ぎていないと言う事、

3. 楽器を握りしめていないと言う事、

この3点に注意してみるだけでかなり力は抜けます。試してみて下さい。

では早速練習しましょう。小指、薬指、中指、…と順番に動かす練習です。高音域は手のひらを使うので難しいです。

では、練習してみましょう

この練習は指を一本ずつトレーニング出来るので、普段のウォーミングアップにも取り入れてみて下さい。 ゆっくりでかまいません。

疲れたり、手首に違和感を感じたらすぐに休憩して下さい。やり過ぎは禁物です。腱鞘炎に気をつけて手首を冷やさないよう練習して下さい。

とにかく、休憩を適切に挟む事が大切です。(その間に運動神経経路がつながると言う論文が出ています。)

では、ロングトーンとフィンガートレーニングの後は、メロディを吹いてみましょう!

私の大好きなチャップリンの「スマイル」を載せますね。

まずはアルトサックス用です。アルトは比較的高い音で吹いた方がこの曲はキレイに聞こえると思い、このキィにしました。

続いてテナーとソプラノです。Bb管は少し低めの中音域で吹いた方が優しいサウンドになると思い、このキィです。

うまく演奏できるようになったら誰かに聞かせてあげて下さい。
音楽で沢山の笑顔を取り戻せますように願っております。

ムラータミュージックのホームページはこちらです。レッスンの様子などもご紹介しております。

村田 紅
大阪音楽大学卒業後ミ・ベモルサクソフォンアンサンブルメンバーとしてヨーロッパ諸国やアメリカカーネギーホールやタイ王室、中国などでのクラシック音楽の演奏を経てジャズ、ラテン、現代音楽とジャンルにとらわれない演奏スタイルを確立。 音楽理論、ソルフェージュのレッスンも行っている。