メロディ・フェイクの方法 例:Autumn Leaves

黒本やリアルブックのメロディを見ると少ない音数です。その殆どは四分音符や全音符で構成されていますね。
このメロディを管楽器でそのまま演奏するとちょっと幼稚に聞こえてしまったり、間がもたないような感じがします。この問題を解決するためにあるのがメロディ・フェイクです。

しかしどのようにすれば良いのでしょうか?

簡単な方法は
・リズムを少し変更する
・装飾音を入れる

具体的にどの様にするかAutumn Leaves を例に見てみましょう。

Autumn Leaves(邦題:枯葉)Real Book や黒本に載っている基本のメロディは次のようなものです。

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そのまま演奏すると少し幼稚な感じになるかも知れませんが(そのまま素直に演奏するのも私はとても良いと思いますよ!)少しリズムを変えるだけでジャズらしい演奏になります。
良くある例は次の様なものです。
・8分休符を入れて裏拍からメロディを演奏する
・4分音符を8分音符にして余った拍はメロディの前に休符を入れる
・四分音符3つを二拍三連にする

上記の方法のみを使用してフェイクしたメロディが次のような感じになります。

テキスト「ジャズ・アルト・サックス実践と理論」5曲目掲載の Autumn Leaves 左ページは最初に上げたプレーンなメロディなので、この様にフェイクして演奏すると良いと思います。

このフェイクを取り入れてテキストを演奏したものがこちらになります。
ゆっくりのテンポで演奏しましたので、ご一緒に練習してみて下さい!

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サックス練習用のテキストで有名なものと言えば・・・
ラクールのエチュード
ジャズ・アルト・サックス実践と理論
ジャズ・テナー・サックス実践と理論
上記テキストの解説のみを note に書いております。まだ全てアップ出来ておりませんが、是非覗いてくださいね!

ちなみに Autumn Leaves は元々はフランス映画 Les portes de la nuit (邦題:夜の門)の主題歌でイヴ・モンタンが歌っていました。日本でもシャンソンとして日本語歌詞がつけられており、美しいヴァース(語り)部分もあります。 本家本元も聴いてみて下さいね。

ジャズでのお勧め音源は
・Cannonball Adderley : アルバムSometin’ Else
・Sarah Vaughan : アルバム Crazy and mixed up←これ、最初からアドリブスキャットでぶっ飛ばしててめちゃかっこいいです!
他にも多くありますが、この二つは私の中のトップ2です。イヴ・モンタンも聞いてみて下さいね!美声に痺れるよ!

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村田 紅
大阪音楽大学卒業後ミ・ベモルサクソフォンアンサンブルメンバーとしてヨーロッパ諸国やアメリカカーネギーホールやタイ王室、中国などでのクラシック音楽の演奏を経てジャズ、ラテン、現代音楽とジャンルにとらわれない演奏スタイルを確立。 音楽理論、ソルフェージュのレッスンも行っている。