スイングの定義とは何でしょうか。
答え:スイングとは1拍を3つのパルスに分割してカウントする事である
どう言う事か図解とともに見てみましょう。
音価の違いを明確に
1拍を3つのパルスに分割すると言うことは1拍を3連符のビートで感じていると言うことです。

四分音符の演奏はそのまま頭の中で3連のビートを感じていれば良いのですが、8分音符の場合3つのパルスを2:1に分割して演奏しなくてはなりません。

と言うことは、8分音符の表拍(ダウンビート)と裏拍(アップビート)の音価(音の長さ)が違うと言う事です。

2:1はかなり長さに違いがあります。まずは音価の差をはっきりと示せる様に練習しましょう。
よくある間違いはスイングの音価が短い方(裏拍)から長い方へ行く際タイムラグが出来てしまい、その結果表拍と裏拍がほぼ同じ長さになってしまうと言うものです。
まずは音価の短い裏拍から表拍へ素早く進むフィンガリングを意識して練習しましょう。
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さらにスイングのグルーヴを出すには
単に8分音符を2:1で演奏してもそれだけではスイングのグルーヴにはなりません。グルーヴ感を出すにはアーティキュレーションとアクセントが非常に重要になってきます。
特に管楽器の場合アーティキュレーションはタンギングとブレージングの体の流れを習得する必要があります。
具体的には裏拍から表拍にスラーがかかるので、裏拍にタンギングをする(=裏拍に軽くアクセントが付く)事になります。フレーズ最初の表拍に音符がある場合はその音もタンギングになりますが、アクセントをつけないように軽めに吹くと次の裏拍からのアクセントは付けやすくなります。
譜例で確認してみましょう。

青色がスラー、赤がアクセントです。スラーとスラーの間は隙間が開かない様に演奏します。
アクセントを付けても音はブレないよう息を安定させましょう。
上記の楽譜を
1.全部スラー
2.表拍からのスラー
3.裏拍からスラーがかかっているのに隙間が空いてしまった
4.スイング
この4種類で演奏してみます。違いを聞いてみて下さい。
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1.全部スラー
音価の違いはありますがだらしなくのっぺりとした感じになります。
2.表拍からスラーがかかっている
アクセントの位置が逆になってしまうのでぎこちなくなります。
3.裏拍からスラーをかけられているが隙間が空いてしまった
アーティキュレーションは守れているのに幼稚な演奏になってしまいます。
でもあと一歩!
4.通常のスイング
・音価の違いをはっきりと
・アーティキュレーションは裏拍から
・タンギングの時に隙間を作らない様に
・タンギングに引きずられて息がバウンドしないように
上記の4点を意識して練習してみて下さい。
すぐに出来なくても、コツコツと積み上げる事で無意識でもスイング演奏ができる様に必ずなります!
もし過去に「なんかスイングしてないね。」や「ジャズのフィーリングじゃない」的な事を言われたことがある方、単にアクセントやアーティキュレーションの位置が違っただけだと思いますよ!
どうぞ落ち込まないで、このアーティキュレーションをマスターして下さいね。
マスター出来たらさらに練習が楽しくなりますよ〜!!