イパネマの娘:ボサノバのリズムを理解しよう

ジャズスタンダードの中でボサノバは絶対に外せないジャンルとなっていますが、「聞くのは良いけど演奏するのは苦手」と言う意見を多く耳にします。ラテン大好きな私にとっては悲しい・・・・

ボサノバは素晴らしい曲がたくさんあります。このブログで是非得意ジャンルにして頂けたら・・・と思い、何度かに分けて人気曲「Garota de Ipanema 英題:The girl from Ipanema」を解説します。

そもそも誰?

この「イパネマの娘」は実際にモデルとなったお嬢さんがいます。エロイーザ・ピニェイロさんと言う当時17歳の地元でも評判の美人がこの曲のモデルです。今でもお元気で実業家として活躍されているとの事。81歳とは思えないお元気さと美しさです!インスタもされてます。(@helopinheiro1) インスタでは踊っておられます!

ボサノバって何が違うの?

ボサノバに限らずラテン音楽全てに言える事ですが、8分音符のくくり方が違います。
ジャズやロック、ポップス音楽はほとんど8分音符を二つずつ区切って4分音符でカウントします。

それに対してボサノバやサンバ、サルサなどのラテン音楽は8分音符8つを「3・3・2」で区切ってカウントします。

しかも2小節で1とする「クラーベ(鍵)」と言う単位でカウントします。

ボサノバのドラムはこんな感じで演奏されます。


クラーベと8分音符が同時に刻まれているのがわかりますか?

このクラーベが言葉通りに「鍵」となります。

まずはこの曲のメロディとクラーベを一緒にみてみましょう。

クラーベを手で叩きながらメロディを歌えますか?この場合音程は外れていても良いのでリズムのみを口ずさんでみましょう。

テーマをボサノバのリズムで理解するのがこの曲をマスターする第1のステップです。
完璧に出来なくてもかまいません。まだ演奏出来なくてもリズムが理解出来ているか、いないかとでは雲泥の差です。

3月6日と9日のワークショップは「イパネマの娘」のメロディをボサノバのリズムに当てはめで演奏出来るように、まずはクラーベの手拍子から、皆さんで一緒に練習します。

ボーカルの方もまずは手拍子でクラーベを叩きながら練習してみませんか? キィはF で練習します。
ボーカル、ギター、ピアノ、全ての管楽器及び弦楽器、ベース、どんな楽器でもご参加頂けます。

暖かくなるまでにボサノバをマスターしましょう!

3月6日(木)15:30-16:30
3月9日(日)14:00-15:00 どちらも内容は同じです
参加費¥2,000
楽譜をご用意しますので、参加楽器をお知らせください。

村田 紅
大阪音楽大学卒業後ミ・ベモルサクソフォンアンサンブルメンバーとしてヨーロッパ諸国やアメリカカーネギーホールやタイ王室、中国などでのクラシック音楽の演奏を経てジャズ、ラテン、現代音楽とジャンルにとらわれない演奏スタイルを確立。 音楽理論、ソルフェージュのレッスンも行っている。