チャーリー・パーカー オムニブック:Cheryl

チャーリー・パーカーファンなら是非持っておきたい本の中に Charlie Parker Omnibook があります。

これはチャーリー・パーカーの演奏をそのまま楽譜に書き起こした「耳コピ本」で、CD を聴きながらこの楽譜を見ると改めて彼の偉大さに感動します。 もちろん楽譜ですのでご自身で演奏すればその軌跡を辿ることが出来ると言うファンにはたまらない一冊です。

ただしこの楽譜、手書きの時代のものですので「誤植」が少しだけですがあります。
今日はその中からオムニブックP.58 に掲載されている”Cheryl” をご紹介します。お手元の楽譜を訂正してご一緒に練習してみて下さいね!

・間違いの箇所
・曲の形式
・どのアルバムに入っているか
・指遣いのコツ

・引用フレーズ

以上の点にまとめて説明します。

・間違いの箇所

3段目1小節目と2小節目 | C#- F#7 | B- | 実際の楽譜は下記のようになっています。

このように訂正して下さい。青字が訂正です。

曲の形式

形式は C Blues です。iReal pro アプリで練習する場合 Blues – Jazz を選択してキィを C に設定して下さい。この楽譜には 4コーラス入っていますので、コーラス数は4 と入力します。
設定するとこのような画面になります。

 

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・どのアルバムに入っているか

The Charlie Parker All-Stars ‎– Bop-session With Charlie Parker
に入っています。
レコードジャケットはこんな感じ。なんか良い雰囲気ですね〜。

Alto Saxophone – Charlie Parker
Double Bass – Curly Russell , Nelson Boyd, Tommy Potter
Drums – Max Roach
Piano – Bud Powell , John Lewis
Tenor Saxophone – Charlie Parker
Trumpet – Miles Davis 

Charlie Parker がテナーも演奏している貴重な1枚ですね。

・指遣いのコツ

変え指を使用した方が演奏しやすい部分が2箇所あります。

1つ目:6段目3小節目ソ♭を下記の変え指で演奏しましょう。

2つ目:8段目3小節目のドを下記の変え指で。

・引用フレーズ

最後のコーラス冒頭で自作曲の Cool Blues のテーマを2小節使用しています。
コーラスの冒頭で他の曲を引用する手法はバードの色々な曲に使われています。

ゆっくりのテンポで変え指部分や引用部分をテロップで示した動画を作成しました。指定テンポの半分90bpmです。

Omnibookをお持ちであれば是非ご一緒に指をさらってみて下さい!
練習のお供になれば幸いです。

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村田 紅
大阪音楽大学卒業後ミ・ベモルサクソフォンアンサンブルメンバーとしてヨーロッパ諸国やアメリカカーネギーホールやタイ王室、中国などでのクラシック音楽の演奏を経てジャズ、ラテン、現代音楽とジャンルにとらわれない演奏スタイルを確立。 音楽理論、ソルフェージュのレッスンも行っている。