サックスリード 吹きやすくなる加工の仕方

当ブログでは何度かサックスリードの加工方法について説明してきました。
それは毎回 400 番のサンドペーパーを使用するものでしたが、今回はサンドペーパーではなく「砥草:トクサ」を使用します。

今まではリードを削って薄くする様な方法でしたが、今回は鳴りが良くなる方法を紹介します。今までの方法と合わせてご利用ください。

以下の点にまとめて説明します。

  • 何故トクサなのか
  • トクサは何処にある?
  • どのように使用するか

何故トクサなのか

「リードスティック」と言う商品があります。それは「リードリサーフェイサー」とペアで販売されているスティック状のガラスのヤスリなのですが、その説明書にこう書いてあります。

「このリードスティックは伝統的なとくさにヒントを得たものです」

トクサは三味線のバチのお手入れや柘植櫛の仕上げのように繊細な作業で使われるものなので、リードの手入れにも良さそうですね。早速使ってみようと思いました。

トクサは何処にある?

「トクサを探そう!」とスタジオから河原町通りに出たらすぐに花屋さんの表で売っていました。税込¥550

また、家屋や寺社仏閣、公園など注意してみると様々な場所でとくさは植えられています。
勝手に取ることは公園でも市の条例などで植物採取を禁止しているところもあるので、注意してください。
園芸店やホームセンターでも購入出来ます。

どのように使用するか

まずトクサを一節くらい切り分けてください。

手に持つとこんな感じです。

もしお使いのリードが少し硬くて吹くのがしんどい場合はまずリードの裏面を先端を除いて全体的にトクサで擦ります。その後リード表面の「腰」にあたる部分を削ります。

この加工で硬くてしんどいリードは幾分か吹きやすくなります。

しかし今回は「よく鳴る、よく響く」加工をお知らせします!これオススメですので是非チャレンジしてみてくださいね!

トクサはサンドペーパー程削れないので不器用な方でも安心してお使いいただけると思います。

個人的な感覚ですが、バンドレンの「青箱」しっかり削ると良く響く上に青箱特有のキツイ音色が柔らかいサウンドになりいい感じでした。
ウッドストーンは削るのは少しだけにした方がいいと思います。少しでも劇的変化が得られて、サウンドは華やかになります。

他のリードや削り方を見つけたら随時発信していきます!
「こんな方法もあるよ!」と言う情報お待ちしております。

ムラータミュージックのホームページはこちらです。

毎月ワークショップも開催しています。お気軽にスタジオに遊びにいらしてくださいね!

村田 紅
大阪音楽大学卒業後ミ・ベモルサクソフォンアンサンブルメンバーとしてヨーロッパ諸国やアメリカカーネギーホールやタイ王室、中国などでのクラシック音楽の演奏を経てジャズ、ラテン、現代音楽とジャンルにとらわれない演奏スタイルを確立。 音楽理論、ソルフェージュのレッスンも行っている。