Bb ブルース練習の仕方(全楽器対応)


今回は Bb ブルースを演奏するための練習法について解説します。

練習用楽譜のpdf ダウンロードと音源も載せておりますので、ぜひお役立てください。

まずはブルースの第3音と第7音を確認して演奏したら、コードトーンの4つの音を考えてみましょう。

ではまず第3音と第7音の半音下についておさらいしましょう。今回はBbブルースなので、それぞれの楽器のコードで解説します。 楽譜にはコードの3音と第7音のみ記されています。

まずは in C ( Pf, Fl, Ob, Gt, etc)

in Bb ( Sop, Ten, Tp, Cl,)

in Eb ( Alto, Es cl, )

Bass clef ( Tb, Bass, Cello )

この楽譜に書かれている音符をそのまま演奏出来るようになったらそれぞれの半音下の音を演奏してから楽譜に書かれている音を演奏してみましょう。例えばアルトサックスだったら最初の第3音の半音下はラ#(もしくはシ♭)ですので、それを演奏してから第3音のシを演奏します。

この様に「書いていない音」や「本来演奏したい音の半音下」をパッと演奏する瞬発力をつけるのは良い練習と良い脳トレです。今回は音符を書いて「半音下」を考えて頂きましたが、慣れてきたらコードネームのみを見て思いつく様になります。
これは実際に音を出さなくても出来る練習なので、中々自宅で練習できない方でも通勤中でもできますね!
心の中でブツブツと「ラ#、シ・ミ、ファ・・」と呟いてみましょう。

次にコードトーンの入れ替え練習です。これは順を追って丁寧に練習しましょう。

コードトーンは1st, 3rd, 5th, 7th の音で成り立つ4和音です。この1,3,5,7 を入れ替えて練習する方法があります。ジェリー・バーガンシィのインサイドインプロヴィゼイションシリーズ Vol.1 にも紹介されています。

この4つの音の組み合わせは24種類あります。

1,3,5,7 3,1,5,7 5,1,3,7 7,3,1,5
1,3,7,5 3,1,7,5 5,1,7,3 7,3,5,1
1,5,3,7 3,7,1,5 5,3,1,7 7,5,3,1
1,5,7,3 3,7,5,1 5,3,7,1 7,5,1,3
1,7,3,5 3,5,1,7 5,7,1,3 7,1,5,3
1,7,5,3 3,5,7,1 5,7,3,1 7,1,3,5 

見ての通り24種類しか無いのです。これで全部なのでご安心ください。把握できないような膨大なものは音楽理論の中にはありません。限られた数の物が規則的に並んでいるのです。

全部出来なくても構いません、3,1,5,7, と 5,7,3,1, この2種類だけでも挑戦してみて下さい。

そして、何度も演奏してみるのと同じくらい大切なのが「一度楽譜に書いてみる」と言う事です。記譜法や拍数なんかメチャクチャでも良いんですよ。自分にしかわからない謎の記号になっても良いですし、五線譜が苦手ならカタカナのドレミでも十分です。書いてみるだけなら音を出せない環境でも出来る練習です。

「音を出して練習する」のと同じくらい時間をかけて「考える」事も練習の内容に是非加えて下さい。最初はしんどくても途中からそれはそれは楽しいゲームになってきます。

それではいよいよ「コードトーンと3rd, 7th の半音下の音を使用してのアドリブ」に入ってみましょう。今回は賑やかな感じの内容にしてみましたよ。楽しく演奏してみて下さいね!「限られた少ない音」だけでも意外と暴れる事が出来るんだな〜と実感していただければ幸いです。
楽譜はpdfのダウンロードできるファイルもアップします。プリントアウトにご使用下さい。
伴奏はiReal pro bpm180 に設定しました。

in Eb ( Alto sax, Es cl. )

in Bb ( Ts, Tp, Cl )

Bass clef ( Tb)

in C ( Pf, Fl, Vn,Vc, etc.)

毎月開催しているブルースワークショップではハーモニーを付けたテーマやリフを皆んなで一緒に演奏したりとワイワイ楽しくレッスンを進めています。 どんな楽器の方でも歓迎ですよ!(楽譜をご用意しますので事前に楽器を教えて下さい。)楽譜が読めない方はドレミのルビを打ったものをご用意しますので恥ずかしがらずにご連絡くださいね!

いきなり参加するのが怖い方、体験レッスン(¥1,500) もしくは面談・ご相談は無料です。スタジオに遊びにいらして下さい。

全ての方が楽しくアドリブ出来るようになります。そこは私にお任せください!

ムラータミュージックのホームページはこちらです。

村田 紅
大阪音楽大学卒業後ミ・ベモルサクソフォンアンサンブルメンバーとしてヨーロッパ諸国やアメリカカーネギーホールやタイ王室、中国などでのクラシック音楽の演奏を経てジャズ、ラテン、現代音楽とジャンルにとらわれない演奏スタイルを確立。 音楽理論、ソルフェージュのレッスンも行っている。