サックススタンドは買うべきか

サックスに関する備品はあまり多くは無いですが、持っておいた方が良いものはいくつかあります。

まず必ず無くてはならないものが

  • お手入れグッズ(スワブ)
  • リード
  • ストラップ(肩掛けタイプ推奨)

レッスンやライブ、個人練習やイベント等参加の為にあった方が良いのが

  • 譜面台(ヤマハの軽量タイプお勧めです)
  • チューナー(アプリあり)
  • メトロノーム(アプリあり)

無くても良いけどあったら便利なものが

  • キャリーケース(軽さを優先するならパック、安全性を考えるならBAM、お手頃で使えるのはProtec)
  • サックススタンド

今日はこのサックススタンドについてご案内します。

結果から言うとスタンドは「あった方が便利」です。レッスンでは持って行く必要は無いと思いますが、スタジオやカラオケボックスで個人練習をされる時はあった方が便利で安全です。床や机、椅子などにサックスを置くのはあまりお勧めしません。 

そしてサックススタンドは殆ど組み立て式で、それぞれの楽器のベルにすっぽりと収まるように設計されています。したがって持ち歩きにさほど不便は感じません。私は今のところソプラノ、アルト、テナーはK&Mを使用しています。他社のも使ったことはありますが、K&Mが一番使用感が良く生徒さんにもオススメしております。

したがって本日は私が実際使用しているK&Mそれぞれの型をご紹介します。

まずソプラノサックススタンドから見ていきましょう。 

底がダイヤルのようになっていて、回すと脚が出てきます。

底部にあるダイヤルを回すと脚が出てきます
ダイヤルを外すと脚が開きます

組み立てるとこのようになります。

非常に安定感があります。

ソプラノは横に倒して置くとキィを圧迫したり、転がってしまったりと危険が多いのでスタンドの購入を強くお勧めします。

次にアルトサックススタンドとテナースタンドです。このように巾着に入っているのですが、巾着内部の不織布がすぐにボロボロになってきて細かい糸くずが楽器にまとわりつく事になりますので、違う巾着を自分で用意するか適当な布に包んで使う事をお勧めします。

このままサックスのベルの中に収まります

アルトサックスとテナーサックスのスタンドは旧型と新型と2種類あり、私はスタジオ据置用は旧型・持ち歩き用は新型を使っています。 理由は旧型は楽器の安定性に非常に優れているのですが組み立てにくく、新型は非常に組み立てやすいのですが旧型に比べて少し安定感が劣る(それでも十分使える安定感です。)ためです。

まず旧型はこのような形です。

組み立ての際に回すネジ部が回しにくく脚の開脚もあまりスムーズではありません。

脚が引っかかり組み立てにくい

しかしベルを支える部分は楽器を持ち上げると楽器にくっついて来るほど密着度がありベルとスタンドの間にアソビが無いためグラつきがなく安全です。特にビンテージ楽器を使っている人はベルが小さい場合があるのでこちらの方が安定感があり使いやすいと思います。

楽器との密着度が高く安定しています

次に新型です。

見た目はだいぶ変わります。

底部のダイヤルが大きくなって回しやすいです

組み立てのネジはダイヤル型になり非常に回しやすく脚の組み立てもスムーズです。また脚部分が丸い棒形から平たい板状になった事により扱いやすくなりました。見た目も随分とスタイリッシュですね。」

ご覧の通り旧型と大きく違うのはベルを支える部分です。この形がベルよりも少し大きいためバランス良く楽器を載せないと楽器が回転して倒れてしまう可能性があります。

スタンドと楽器が少し離れています

また、このベルを支える部分のゴムが何年か使用していると劣化してしまい楽器に劣化して溶けたゴムがべったりとついてしまいます。私の楽器はラッカーが少し変色しました。

そこでオススメなのが、このベルを支える部分にマスキングをしてしまう事です。そうする事により楽器本体とも密着度が高くなり、安定感が増します。 私は革を貼りました。(実際に貼ったのはムラータです。)

見た目もオシャレに❣️

ベル部分の隙間が解消され安定性も増しました

最後はバリトンサックススタンドです。 実は私はバリトンのみハーキュレスを使っているのですが、次はK&Mを買いなおそうと思います。このハーキュレスは1箇所すぐに壊れてしまい折りたたむことが出来なくなりました。 ただし、バリトンのスタンドは据え置きにしているのでスタジオではこのハーキュラスを問題なく使っています。過去にAIDAを使用した事もありますが、安定感などを考えるとK&Mかハーキュレスかなぁ・・・。と。ただバリトンサックスのスタンドに関しては「これだ!」と言うものがまだ無いな。と言うのが本音です。

今回はスタンドについてご案内しました。今のところご自宅で練習する方は据え置き用にK&M旧型(安いです)、スタジオに出かけて練習する方は持ち歩き用に同メーカーの新型がお勧めです。また新しいものを見つけたら新たにご案内しようと思います。

ちなみにムラータミュージックスタジオでは生徒さん用のスタンドを常にご用意しておりますので、レッスンの際お持ち頂く必要はありませんよ。新型・旧型見比べてみたい方はご遠慮なくおっしゃって下さいね〜☺️

ムラータミュージックホームページではレッスンの内容や様子もご案内しております😊

最後に・・・・。スタンドをEXILE風に並べてみました。グルグル回したくなります🤣

名付けてスタンドEXILE

村田 紅
大阪音楽大学卒業後ミ・ベモルサクソフォンアンサンブルメンバーとしてヨーロッパ諸国やアメリカカーネギーホールやタイ王室、中国などでのクラシック音楽の演奏を経てジャズ、ラテン、現代音楽とジャンルにとらわれない演奏スタイルを確立。 音楽理論、ソルフェージュのレッスンも行っている。