音大受験:サックス課題曲

前回のブログでは音楽大学受験の音楽基礎科目についてご説明しました。

今回は実際にサックスの演奏ではどんな曲を演奏するのかご紹介します。受験生ではない方もチャレンジしてみませんか?

まず殆どの大学で課題曲に指定されているのがQuarante-huit Études (フェルリングによる48の練習曲)です。学校により指定されている範囲や番号が違いますがこの1冊を持っておけば日本全国だけではなく海外の音楽大学も受験できます。ジュリアード音楽院もサクソフォーン科の受験はこのエチュードの中から自分で選んだ曲を5分以内で演奏動画をYouTubeにアップすると言う方法です。

このエチュードはオールキィの長調・短調それぞれ速い曲、遅い曲が掲載されています。オールキィ12種類がそれぞれ長調・短調なので24種類、それらが速いテンポの曲と遅いテンポの曲の2種類あるのでトータルで48曲となります。・・・のはずが・・・パリ音楽院初代教授のマルセル・ミュール氏が異名同音の残り3種類のそれぞれ長調・短調、アップテンポ、スローテンポと12曲追加されたので実際は60曲のエチュードになっています。

オールキィの叙情的な曲とメカニカルな曲が学習出来るので非常に素晴らしいエチュードです。ムラータミュージックでは受験生でない方にもこのエチュードは練習してもらっています。皆さん本当に演奏技術が高くなっておられる事を実感しています。

受験を考えている方は是非手に取って演奏してみて下さいね。 スタジオでは実際の楽譜も閲覧頂けます。

京都市立芸術大学だけはこのエチュードを採用していません。(2021現在。変わる可能性がありますので現在高校1年生、2年生の方は注意して毎年確認して下さい。)

京都市立芸術大学の受検課題曲は Jacques Ibert Concertino da Camera です。かなり難易度の高い曲である上に伴奏者を伴って受験しないといけないのでこの大学を志望校に考えている人は早めの準備をしましょう。伴奏はゆっくりのテンポからYouTubeに沢山上がっているので普段の練習で使うのにとても便利です。 この曲は東京藝術大学の2次試験でも採用されています。(他の曲も選択肢にありますので、自分にあったものを選びましょう。)東京藝術大学は伴奏者は大学側が用意してくれるので、受験者は自分の練習だけしておけば大丈夫です。

一体どんな曲?と思われた方、Spotify で Concertino da camera と検索してみて下さい。トップに Claude Delangle氏の演奏が出てきます。是非聴いてみてください。素晴らしい演奏です。 そして、「え?受験の段階でもうこんなすごい曲演奏しないといけないの??」と思われる事でしょう。受験生の皆さん、頑張りましょう! ミュージシャンは体が資本です!したがってトップ画像の猫のようにぐっすり眠る事も大事です。💤

村田 紅
大阪音楽大学卒業後ミ・ベモルサクソフォンアンサンブルメンバーとしてヨーロッパ諸国やアメリカカーネギーホールやタイ王室、中国などでのクラシック音楽の演奏を経てジャズ、ラテン、現代音楽とジャンルにとらわれない演奏スタイルを確立。 音楽理論、ソルフェージュのレッスンも行っている。