楽典のススメ8 スケールとコード

今回はスケール(音階)とコード(和音)について説明します。

まずその前に重要なのは All key (全ての調)になります。ピアノの鍵盤を見てわかる通り、一オクターブ内に12の音が存在します。

もちろん異名同音(たとえば C#とDb)のように鳴っているサウンドは同じなのですが、理論上(視覚化した時)存在するものを含むと調号としては14の調(Key)があります。それぞれの調号は長調(メジャーキィ)と短調(マイナーキィ)を持っているので、通常では24、異名同音を含むと28のキィが存在することになります。

つまり最大28しかないこの調性を理解すれば良いのです。音楽理論はクラシック理論でもポピュラー理論でもこの調号の理解が基本であり、ここさえ押さえておけばほとんどの事は理解できます。下図に示します。

この図は長調(メジャーキィ)の調号と主音を表示しています。

それぞれの調には主音から始まる7つの音で構成する音階(スケール)があります。

例えばCメジャーはドから始まるのでこうなります。

Fメジャーだとこのようになります。

F Major scale

音階の7つのそれぞれの音符の上に3度ずつ音符をかさねて4つの音を積み上げたものを、ダイアトニックコード(Diatonic chord)と言います。したがってそれぞれのキィは7つのコードを所有していると考えます。わかりやすくkey of C で示します。

それぞれのコードは音階(スケール)を所有していて名前がついています。

これは12種類全てのキィに当てはまります。音階の名前はニックネームみたいな物なので、「覚えないと!」なんて思わず気楽に考えて下さいね。

今回は長音階の名前とコードネームを説明しました。次回からはそれぞれのキィの関係性についても説明していきます。

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村田 紅
大阪音楽大学卒業後ミ・ベモルサクソフォンアンサンブルメンバーとしてヨーロッパ諸国やアメリカカーネギーホールやタイ王室、中国などでのクラシック音楽の演奏を経てジャズ、ラテン、現代音楽とジャンルにとらわれない演奏スタイルを確立。 音楽理論、ソルフェージュのレッスンも行っている。