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Hola! Que bola?|ムラータのコラム“オラ!ケ・ボラ?”

VOL.09 Casa de la Trovaでの飛び入りで学んだ凄いこと!編

Hola! Que bola? みなさん、お元気ですか?京都店の村田です。
初めてキューバを訪れて8年になりますが、今でも鮮明に覚えていることがあります。
その頃はサルサは毎日聞いていたんですが、サルサの前身であるソンは殆ど聞いていなかったのでどんなミュージシャンが活躍しているのか全くと言っていいほど知りませんでした。

ソンというと歌を聞かせるものでリズムはゆったりしているものと思っていたんですが、とんでもないです。レコードやビデオでは伝わりにくいのですが強烈なリズムです。複弦3コースのギターに似た “Tres”トレス(日本語で数字の3の意味)という楽器の凄まじいシンコペーションによるモントゥーノ、ベースの地を這いながら背中を突き上げてくるトゥンバオ、今にも張り裂けそうなボンゴのマルチャ、脳を麻痺させる激しく正確なマラカス。
小編成なのでサルサのような派手さはないものの、スピード、グルーヴ感、緊張感は勝るとも劣りません。

当時は観光客のためというより、庶民の憩いの場であった趣のあるたたずまいの Casa de la Trova でのことです。テンガロンハットをかぶっている小太りの中年で、小林旭風?の声のギター&ヴォーカル担当がリーダーを務めるバンドが人気でした。
ある日、そのおっちゃんのバンドで1曲ボンゴを叩くことになりました。観客に向かっておっちゃん一言「もし、ろくなもんじゃなかったらすぐ帰ってもらう。」観客は手を叩いて大爆笑!
もうこっちはどうなることかと、ドキドキ。でだしはなんとか問題なくクリアー、中間部のモントゥーノが終わり、えっ!ボンゴソロ!。見失いながらもなんとかソロを終え、終盤おっちゃんこっち向いて一言「Ten cuidad!」(気を付けろ!)、エンディングだった。からだ中の血が逆流しながらもなんとか1曲終えることができほっとしました。その後も飛び入りすることができました。
普通はトレスが受け持つモントゥーノを、彼は独特のギターで弾きます。彼はもう覚えていないと思いますが、彼との数回のセッションで得たものは私にとっては計り知れません。テクニック以前の彼の音楽に対する姿勢というか気持ちというようなものと、私がするべき本来の役割を演奏中に言葉ではなく音で彼から教わることができました。
帰国後、彼のバンド“Eliades Ochoa y el Cuarteto Patria”はキューバを代表する世界的に有名なソンのバンドと知って驚きました。
Eliades Ochoa 氏は、映画ブエナ・ビスタ出演以来忙しくサンティアゴには殆ど居られず、昨年の旅行では残念ながらお会いできませんでした。

ジャンルを問わずその道を究めている人は、もの凄いものを音に乗せてきますよね。

Nos vemos!  それでは、またお会いしましょう。

2002/5/9掲載

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ムラータコラム「Hola! Que bola?」は、20年間に亘り京都店店長として勤務したDRUMS PROSHOP GATEWAY配信のメールマガジンGATEWAY NEWSにて、2002/1/10から2008/7/24に亘り掲載したコラム“キョートテンチョー・ムラータのオラ・ケ・ボラ!”より抜粋して掲載しています。

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