VOL.49 カウベルで皆を踊らせろ!Campanaのニュアンス編
Hola! Que bola? みなさん、お元気ですか?京都店の村田です。
20年程前に、落ちてくる樽を避けながらゴールするドンキーコングというゲームをやったことがあるのを覚えています。最近では、樽を叩くドンキーコンガというゲームがあるんですね。太鼓をタルコンガって言うそうですが、どう見てもボンゴに見えるのは私だけでしょうか?
前回はコンパルサでのクラ-ベとメインのカンパナの関係を紹介しましたが、今回はさらにもう一歩踏み込んでカンパナのリズムが持つ譜面には書けない独特のニュアンスを説明したいと思います。まず、前回の譜例の中で音が2コ並んでいる「キキ」と「ココ」に注目してください。遅いテンポでは譜例どおりで演奏されることもありますが、速いテンポになるとボンゴレッスンに登場したフラムに似たニュアンスの2コで1コの音符のように演奏します。但し、カンパナは片手に持ったビーターで演奏するので奏法はダブルストロークとなります。どう変わるかというと「キキ」は「キリッ」、「ココ」は「コロッ」というニュアンスになります。従ってカンパナのフレーズは下記のようになります。
「ン・コンコン・キリッンコ・ンコロッン・キンキ」
まずは、このフレーズを歌うことから始めてください。お気づきでしょうか?「キリッ」は表の拍で、「コロッ」は裏拍になります。さらに、クラーベに対しても「キリッ」はクラーベと重なり、「コロッ」はクラーベに対してのシンコペーションとなります。
もうお分かりのように、拍やクラーベに影響されることなく、「キリッ」と「コロッ」が同じニュアンスで演奏することがポイントとなります。さらに、アップ・テンポになると2コ目の音がなくなりフレーズは下記のようになります。
「ン・コンコン・キ-ンコ・ンコ-ン・キンキ」
さて、それではこのリズムをドラムへ応用してみましょう。ハイハットは8か16ビート、「コ」をバスドラム、「キ」をスネアドラムで演奏すれば、ラテン気分のビートの出来上がりです。是非お試しください。
Nos vemos! それでは、またお会いしましょう
2004/1/8掲載