Hola! Que bola?

ムラータのコラム
“オラ!ケ・ボラ?”

VOL.48 カウベルで皆を踊らせろ!コンパルサのCampanaに挑戦編

Hola! Que bola? みなさん、お元気ですか?京都店の村田です。
先日、デパ地下で買い物をしたときのことなんですが、向こうの方から「カラーン、カラーン」と鐘の音が聞えてきました。
鐘の周りは人だかり!みんな鐘に引き寄せられているんですね。鐘の力はスゴイ!あ、そういう自分も?

さて、それではお待たせのコンパルサのリズムによるカウベルのアンサンブルを紹介しましょう。コンパルサは複数のカウベルにより構成されていますが、まずはメインとなるカウベルからです。今までにも何度となく登場しましたが、今回使用するカウベルの呼び名を Campana(カンパナ)と言います。日本語では鐘の意味ですが、使用されている楽器は普通のカウベルです。クラ-ベのリズムは単音でしたが、カンパナのリズムは高低の2音を使って演奏します。ルンバクラ-ベの3コ目からスタートするパターンとのアンサンブルは下記のとおりです。

「ン・コンコン・キキンコ・ンココン・キンキン」
「カ・ンンカン・カンンン・カンンカ・ンンンカ」

見てお分かりのように前半はクラ-ベと重なる部分が多く、後半はクラ-ベのリズムを縫うようにカンパナのリズムが埋められています。従って、人間の心理としては重なる部分は合わせようとし、重ならない部分は聞いてから叩こうとしてしまいます。しかし、ここでもリズムを合わせようとしたり、間に入れようとしてはダメです。合わせようとした時点で音に勢いがなくなり、リズムが止まったかのように前に進まなくなります。やはり、ここでも重要なことは同じタイム(拍)を共有しているという意識でクラ-ベを聴くことです。
さらに、アンサンブルのポイントは、前半でクラーベの裏拍からのリズムが「カ・ンンカン・カンンン」と演奏するのに対して、後半でカンパナが「コ・ンココン・キンキン」と演奏することで、下記のようにシンコペーションが繰り返され、テンションのかかった状態で止まることなくグルーヴが保たれます。

「カ・ンンカン・カン / コ・ンココン・キンキ」

ラティーノは合い言葉のように、「前へ!」という意味の“Adelante”もしくは“Pa’lante”とよく言っています。正確なタイムで、気持ちは絶えず前へという意識で演奏することがグルーヴにつながるんですね。

Nos vemos!  それでは、またお会いしましょう

2003/12/25掲載

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ムラータコラム「Hola! Que bola?」は、20年間に亘り京都店店長として勤務したDRUMS PROSHOP GATEWAY配信のメールマガジンGATEWAY NEWSにて、2002/1/10から2008/7/24に亘り掲載したコラム“キョートテンチョー・ムラータのオラ・ケ・ボラ!”より抜粋して掲載しています。