ペンタトニック・スケールとは何ですか?と尋ねられたらどう答えますか?小中学校の音楽で習った
「 四七(ヨナ)抜き音階です」と答える方もおられるかも知れません。じゃあ、 Dm7 で使うペンタトニックスケールは何ですか?と尋ねられたらどう答えますか? ヨナ抜きが〜・・では答えられません。
四七抜き音階はメジャースケール3つ(Ionian, Lydian, Mixolydian)にしか対応出来ない言い方です。間違ってはいませんが実践的ではありません。
ペンタトニックとは「5つの音」です。従ってマイナー・ペンタトニック、メジャー・ペンタトニック、 m6ペンタトニック、ハーフディミニッシュ・ペンタトニック、ホールトーン・ペンタトニック、etc…と5つの音を組み合わせて多くのペンタトニック・スケールが存在します。
まずはコードネームを見てすぐに使用可能なペンタトニックを演奏出来る揺るぎない基礎を身につけましょう。
基本的なペンタトニックにはメジャー・ペンタトニックとマイナー・ペンタトニックが存在します。これらは音の並び順が変わるだけで同じものとなります。例えば Cメジャー・ペンタトニックは(ド・レ・ミ・ソ・ラ)Aマイナー・ペンタトニックは(ラ・ド・レ・ミ・ソ)順番が変わっただけで構成音は全く同じです。
以上を念頭にダイアトニック・スケール・コードを基にペンタトニック・スケールを考えてみましょう。
この7つのコードは3つのグループに分けることが出来ます。従って、一つのキィには3つのペンタトニックが存在する事になります。
お問い合わせ・無料レッスン見学・体験レッスンお申し込み ➡︎
さらに、違うグループのペンタトニックを使用する事も出来ます。
見ての通り、サブドミナント(ドリアンとリディアン)は全てのペンタトニックが使用可能です。その理由はドリアンスケールとリディアンスケールにはavoid note(不協和音を作る音)が無いからです。
トニックはドミナントのペンタトニックも使用出来ます。ドミナントはドミナントのペンタトニックのみ使用出来ます。ただし、これはダイアトニック・スケール・コードの中だけの話です。異なるキィからの借用と、メロディック・マイナー上のペンタトニックも含めるとドミナントも使用可能なペンタトニックは多くあります。
ペンタトニック・スケールの習得に特化した教本 ジェリー・バーガンジィ著 インサイド・インプロヴィゼイション Vol.2 ペンタトニック・スケールはペンタトニックを使いこなすためのエクササイズが大量に掲載されているのですが、このような説明はありません。ただし、確実にペンタトニックを使いこなしてアドリブ演奏が出来る様になる素晴らしい教本です。強くオススメします!
「何故数種類のペンタトニックが使用出来るのか」と言う理由がわかっていれば、この本をより理解しやすくなります。
申し上げたように、ペンタトニックはさらに違うキィからの借用も可能ですし、メロディック・マイナー上のペンタトニックもあります。これについてはまた後日説明しますので、まずはダイアトニック・スケール内のペンタトニックをしっかりと把握して下さいね!
お問い合わせ・無料レッスン見学・体験レッスンお申し込み ➡︎