サックス演奏表現の一つにビブラートがあります。 これはバラードや曲中のロングトーンでは欠かせません。
今回はそのビブラートを極めてみましょう!演奏が一気にグレードアップしますよ😉
ビブラートに関して以下の点にまとめました。
- どう言う時にビブラートが必要か?
- どのような仕組みでビブラートがかかって聞こえるのか
- 具体的なかけ方
- 練習の仕方
- ビブラートの種類
これらの点を順番に考えてみたいと思います。
どう言う時にビブラートが必要か
これはバラード曲の演奏や、無伴奏の曲でテンポの変化を表現する時には必須です。また、アップテンポの曲中でのロングトーンでもスピード感を出すためにも必要な表現方法となります。それだけではなく色々なニュアンスを表すにもビブラートは欠かせません。 例えば「浮遊感」「疾走感」「甘いメロディ」「哀しみ」その他多くの雰囲気作りに必要なテクニックと言えるでしょう。
どのような仕組みでビブラートがかかって聞こえるのか
ビブラートは音程を一旦下げてまた戻すと言う音程の変化によって表される演奏表現です。
したがって、楽器によってかけ方が変わります。 サックスの場合はアンブッシュアー(口の形)を少し緩めて、また元に戻すと言う方法でビブラートをかけます。 具体的には下顎を少し下げて戻す動きです。
具体的なかけ方
だいたい 72 bpm で一拍に4つの波を入れて演奏されます。おそらく72bpm が平均的な脈拍なので快適に聞こえるのではないかと思っています。これ以上早く入れるとお化け屋敷の効果音みたいに恐怖を煽るような音になってしまいますし、これより遅いと音程が悪いだけに聞こえてしまいます。 音程を下げるのは5~7cent 程度。均一に波が入るようコントロールします。
練習の仕方
72 bpmのメトロノームに合わせて音程を下げて戻してを繰り返します。口の形は「オーウーオーウー」と言うイメージで動かします。これは段階に分けて練習します。
1, 一拍に一回(4分音符で)
2,一拍に2回(8分音符で)
3,一拍に3回(三連符で)
4,一拍に4回(16分音符で)・・これがほぼ完成です。
曲によっては72bpm に4~5回くらいの速さが合うものもありますが、まずはこれらが完璧にコントロールできるようにしましょう。
出来るようになったら1〜4を続けて1小節ずつ吹いてみましょう。
ビブラートの種類
ビブラートは曲の雰囲気によって使い方が異なります。
例えば音を発音する最初からかけると華やかだったり、暖かい雰囲気になります。曲を挙げるとサックスカルテットで良く演奏する「セビリヤの理髪師」なんかがそうです。
ジャズだとMisty
映画音楽だとライムライトのテリーのテーマ
などでしょうか。
ラクールのエチュードでは2番で曲の冒頭から華やかにビブラートをかける練習をします。
また、ロングトーンの途中から2~3拍目位からかけると緊張と緩和を感じるフレーズになります。ジャズの曲では Wat’s new?などが良く合います。
後、無伴奏で曲の最後にテンポの緩みを表現したい時にもビブラートの回数をコントロールすることによって美しく表現することができます。
いかがでしょうか? ビブラートはサックス演奏のかなり重要な技ですので是非習得してみて下さいね!
必ず出来ますよ!
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