3月はThe Chicken 3回目のワークショップでした。今回は「テーマのハーモニーやバックリフをマスターする」事が課題でした。このアンサンブルを身につける事はホーンプレイヤーにはとても意義のある事です。
次回の課題は「グルーヴ感とニュアンスのマスター」です。いわゆる「ノリ」を身につける事ですね。
アドリブ演奏をしていて「選択する音は合っている」「リズムも正しい」のになんだか幼稚に聞こえる・・・。と言うことはないでしょうか。 そこに足りないのは理論では無くグルーヴと言うスパイスかもしれません。
そのための特殊奏法(今回はグロウとハーフタンギング)の練習法について後半で動画と共にご説明します。
グルーブ感の中には言葉では説明出来ないようなソウルフルな感覚は勿論あるのですが、身につけるべきテクニックだって沢山あります! 今回はそのような特殊奏法について(出来なくても構いませんから)知ってほしいと思います。
ワークショップテキスト内容は以下になります
・テーマ各パートのアーティキュレーション
・音程を操作するベンド奏法
・Maceo Parker の Solo Transcription(ソロ書き取り譜)
・装飾音符の入れ方
・グロウ奏法 (鍵盤楽器の場合濁らせる音の選択)
・ハーフタンギング(鍵盤楽器の場合指を入れ替えての同音演奏)
テキストはこちらから¥500でご購入いただけます。
・in Eb (Alto sax, Es cl.)
・in Bb (Tenor sax, Tp, Cl.)
・in C ( P.f, Fl, Gt, etc.)
・Bass clef (Tb, Bass, Vc.)
では音程を操作するベンド奏法から練習してみましょう。
音程をしゃくる(低めの音程から正しい音へのベンド)のは簡単なのですが、音程を下へ引き下げるベンドは慣れるまで難しいかもしれません。 半音以上音程を下げられるよう演奏してみましょう。途中で音が切れたり、元の音程に戻らないように気をつけてください。
これは音程を引き下げる時間と距離を伸ばす場合フィンガリングも伴って演奏します。その際は半音階で下降しながら音を小さくして行きます。 まずは口だけの操作で音程を引き下げてみましょう。
グロウ奏法は管楽器で吹きながら声を出す(唸るようなイメージ)演奏法です。 これは体のコントロールが必要で、息を吐きながら声を出すことから練習してみましょう。
まず息を出しながら声を出す練習です。この時楽器を演奏するのと同じ勢いで息をふーっと吹くのが練習のコツです。
そして、これを楽器を吹きながら再現します。最初は難しいですが、必ず出来ます。
ハーフタンギングはタンギングした状態でも音を出す事なのですが、いきなりハーフタンギングは出来ないと思いますので、まずは緩く舌をリードに当てた状態で音を出す練習をしてみましょう。
普通の音と、舌をリードにベタッとつけた状態の音を一拍ずつ繰り返します。
音によってはフィンガリングも足してより効果を深めます。
舌が痒い感覚があれば正解です。
これ、動画を撮って気づいたのですが・・・吹いている姿見ても分かりませんね😂困った!口の中では舌がウェ〜!!と頑張って動いているのですが、外から見たら特に変化無しですね。
音が歪んでいる方がハーフタンギングです。 何度も練習してみてください。
では、メイシオ・パーカーのソロ譜をゆっくり演奏してみましょう。ご一緒に吹いてみてくださいね!
ハーフタンギングやグロウ、ベンド奏法は速いテンポでササッと誤魔化したくなりますが、ゆっくりのテンポで確実に出来るようになった方が使いこなせます。 丁寧に練習してみましょう。
ハーフタンギングとベンドではフィンガリングも足して演奏しました。手元アップの動画ですのでフィンガリングを確認してみて下さい。
サックスのソロが始まる前にドラム演奏(byムラータ)が4小節あります。
次回ワークショップは
4月9日(日)14:00-15:00と
4月13日(木)15:30-16:30 どちらも同じ内容です。
参加費は¥2,000 場所はムラータミュージックです。
特殊奏法出来なくて大丈夫ですよ!!!4月のワークショップで全員一緒にゆっくり何度も練習しましょう。
この奏法が出来るようになって欲しいのではなく、こんな裏技もあると言う事を知って欲しいだけです。
安心してご参加下さい!
ムラータミュージックのホームページはこちらです。