ゆっくりNow’s the time

チャーリー・パーカーの代表的な F ブルースと言えば・・・やはりトップに出てくるのは Now’s the time では無いでしょうか。この曲のテーマ前半は実音で「ファ・ソ・ド・ファ」だけで出来ているので覚えやすくフィンガリングも簡単です。
サックス吹きとしてさらっておいて損はないですよ!

今回はジャズアルトサックス実践と理論に入っている楽譜と、チャーリー・パーカー・オムニブックに入っている2種類の楽譜をそれぞれゆっくりと丁寧に練習して見ましょう。

画面右側が左手、左側が右手です。替え指は「シ♭」と「ファ♯」が主です。
伴奏はiReal Pro アプリを使用、テンポは80bpm にセットしました。

では早速練習しましょう。
まずはチャーリー・パーカー・オムニブックP.76 の Now’s The Time (No.2) です。これは楽譜にテンポ220 bpm と記されていますが、139 bpm の間違いです。この楽譜は The Immortal Charlie Parker 1955 (Savoy Records ‎– MG 12001)に収録されています。パーカーにしてはかなりゆっくりのテンポなので16分音符の細かいフィンガリングが出てきます。

次は同じくチャーリー・パーカー・オムニブックのP74 Now’s The Time (No.1) です。こちらはテーマを省いてアドリブから書き取った楽譜が掲載されております。楽譜の通りテーマを省いて演奏しました。 この楽譜はアルバム Now’s the time に入っている演奏の書き取りです。超有名なアルバムなので、ファンには嬉しい内容ですね!
この楽譜にはテンポが 132bpm と記載されていますが、実際のパーカーのテンポは195 bpm です。動画は 80 bpm です。

Now’s the time Charlie Parker Omnibook P.74

次は「ジャズアルトサックス実践と理論」P.58 の楽譜を演奏します。この楽譜の50 小節目の二つ目の8分音符は「ファ♯」の間違いだと思います。
この楽譜を演奏してみると先ほどのチャーリーパーカー・オムニブック Now’s The Time (No.1)のフレーズが沢山使われているのがわかります。バードファンとしてはどれも覚えて使いこなしたい素敵なフレーズですね!

こちらの動画も80 Bpm です。

ジャズアルトサックス実践と理論 P.58

ブルースは吹いて見たいけど、こんなのまだ無理・・・・と言う方は是非「ブルースワークショップ」に参加して見ませんか? 2、3種類の少ない音数でゆっくりゆっくり楽しくアドリブを練習する講座です。
「京都観光がてら・・・・」と、お気軽にどうぞ!!

詳しくは前回のブログをご覧ください。

ムラータミュージックのホームページはこちらです。

村田 紅
大阪音楽大学卒業後ミ・ベモルサクソフォンアンサンブルメンバーとしてヨーロッパ諸国やアメリカカーネギーホールやタイ王室、中国などでのクラシック音楽の演奏を経てジャズ、ラテン、現代音楽とジャンルにとらわれない演奏スタイルを確立。 音楽理論、ソルフェージュのレッスンも行っている。