音楽大学の入試内容

 音楽大学受験を希望する際に疑問に思うのが「一体どんな内容の試験があるの?」と言う事ではないでしょうか。 確かに普通の大学を受験するのとは内容が全く違います。今回は音大入試の受験科目についてご説明します。

国内外を含め殆どの音楽大学で共通する試験科目は以下の通りです。

  • 専門科目(実技)
  • 音楽基礎科目(楽典・ソルフェージュ)
  • 副科ピアノ
  • 国語(及び小論文)
  • 英語

一番目の専門科目(実技)とは楽器の演奏になります。各学校や専門(ジャズ科など)によって異なります。これについては、別にまた取り上げて説明します。

二番目の音楽基礎科目は大きく分けて「楽典」「聴音」「視唱」3つの項目に別れます。

「楽典」は音程、音階と調、和音、楽語、調判定、簡単な音楽史が含まれます。

「聴音」はピアノで演奏されたメロディを楽譜に書きとる試験です。学校により難易度がかなり分かれます。

「視唱」は当日提示された8〜12小節程度の楽譜を無伴奏で歌います。

これらの音楽基礎科目については必ずレッスンを受ける事を強くお勧めします。ムラータミュージックでは音楽基礎科目、全科目、留学も見据えて指導します。(海外の試験にも対応しております。お問い合わせ下さい。)

三番目の副科ピアノですが、大体「ソナチネ」「ソナタ」から任意の曲という指定が多いです。

国語と英語に関しては各学校から過去の問題が発表されています。そんなに難易度は高くありませんので、やはり音楽基礎科目と実技をかなり頑張らなくてはいけません。

また学校によっては音楽基礎科目を高校1年生の夏から高校3年生の冬まで何度か受検出来る学校もあります。受検スケジュールを組み立てたり、いくつかの学校を受検する場合の対策など普通の大学の受験対策とはかなり異なります。

わからない事があるとちょっと不安ですよね。なんでもご相談下さい。

次回は各科目の具体的な内容についてお話しします。受験生でない方もチャレンジしてみませんか?

村田 紅
大阪音楽大学卒業後ミ・ベモルサクソフォンアンサンブルメンバーとしてヨーロッパ諸国やアメリカカーネギーホールやタイ王室、中国などでのクラシック音楽の演奏を経てジャズ、ラテン、現代音楽とジャンルにとらわれない演奏スタイルを確立。 音楽理論、ソルフェージュのレッスンも行っている。