ラクールのエチュード26番

今回はラクールのエチュード第2巻より、1曲目の26番を解説します。ラクールのエチュードは第1巻が基本的なビブラートのかけ方やテヌート、スラー、スタッカートなどのアーティキュレーション、そして替え指をマスターする為のエチュードなのに対し、第2巻はそれら全てをひっくるめた応用的な曲集になります。

第1巻の聴きやすい美しいサウンドから、第2巻はフランス音楽の色合いが強いちょっと洒落たサウンドになりますよ!

ムラータミュージックのレッスンではこのエチュード全ての曲に「マスターすべきお題」を出しております。1巻では割と基本的な事ばかりなのですが、2巻はひと味違います。

この26番では後半のスタッカートで「スラップタンギング」をマスターして頂きます。(具体的には5段目の4小節目からです)

イメージとしては最初の一つ目の音符はチェロのピチカート、二つ目と三つ目の音符のスラーはヴィオラのアルコ、残りの3つのスタッカートはヴァイオリンのピチカートと言う感じです。

スラップタンギングは難しいのですが、マスターすると表現の幅がグッと広がります。是非チャレンジしてみて下さい。

もうひとつ、ポイントとしては2段目のlentoですがそこは突然遅くしてフェルマータで止まるイメージです。cédezは少し勿体ぶる感じでアテンポですぐにテンポを戻します。 このように細かいテンポチェンジが出てくるのも2巻の特徴です。

動画をアップしましたので、参考になれば幸いです。

ところで・・・この時期にいつも悩むのですが、今年のかき氷はどこで食べましょう。新しいお店を探すか昔からの老舗に行くか・・・・。かき氷情報お待ちしております🍧

村田 紅
大阪音楽大学卒業後ミ・ベモルサクソフォンアンサンブルメンバーとしてヨーロッパ諸国やアメリカカーネギーホールやタイ王室、中国などでのクラシック音楽の演奏を経てジャズ、ラテン、現代音楽とジャンルにとらわれない演奏スタイルを確立。 音楽理論、ソルフェージュのレッスンも行っている。