音程もいよいよ4度になります。
4度で重要なのは「完全4度」と「増4度」特に「増4度」は裏コード( トライトーンサブスティテューション:tritone substitution)になるので正確に数えられるよう何度も練習して下さい。
その前に前回の問題の答え合わせをしましょう。問題はこれでした。
回答:
問題1)短3度 問題2)長3度 問題3)長3度 問題4)減3度
あっていましたか? ポイントはまず臨時記号をはずして音程を数えて、その後に臨時記号がより離れる方向についているか、狭まる方向についているかを考えると言う事です。これは今後も同じです。 丁寧に考えると必ずマスターできます。
では、4度音程に入りましょう。まずは完全4度の楽譜です。
アプリや鍵盤楽器で鳴らしてみてください。3度とは大分違った味わいのサウンドですね。
数え方はWhole tone(全音)が2つ、Half tone(半音)が1つの組み合わせです。数え方を楽譜で表すとこうなります。
そして、この完全4度が更に半音離れる(広がる)と増4度になります。この増4度の事を「トライトーン」と言います。トライトーンは「全音が3つ」と言う意味になります。
楽譜にするとこのようになります。🎼
鳴らして見てください。かなり独特なサウンドですね。しかし非常に重要な度数なので覚えて下さい。
増4度の数え方は先ほど「トライトーン」と言う名前の意味で申し上げた通り全音が3つです。画像で確認しましょう。
この増4度は必ず数えられるようになってください。
この増4度が更に半音離れると「重増4度」です。あまり見る事はないのですが、楽譜にするとこうなります。
このようにダブルシャープやフラットとシャープが混在するものになります。
しかし、これは楽典試験で見かけるくらいで、ポピュラー音楽ではほぼ出てこないと思われます。楽典の勉強中におおっぴらには言いにくいのですが・・・(こんなモノがあるんだなぁ~・・・)くらいの気持ちでスルーしても大丈夫です。
次に完全4度が半音狭まると(近づくと)「減4度」です。
音を鳴らしてみると・・・「あれ?前回の長3度と同じサウンドじゃないの??」と思われるでしょう。しかし、楽譜上の見た目が4度なので必ず4度として答えなくてはいけません。
そして減4度が更に半音狭まると「重減4度」です。これも結局サウンドは短3度になります。やはり不自然な楽譜になるのですが、一応目を通して音を鳴らしてみてくださいね。
では今回も問題です。次の音程を答えてください。
音楽大学受験の試験問題は前半が音程の度数を答える問題です。
ここで必ず満点を取るように何度も数える練習をしてみて下さい。
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