黒豆の枝豆

「黒豆の枝豆」ご存知でしょうか。

「あぁ、知ってる。紫ずきんでしょ。」とか言うあなた、

あなたはわかってない。なーんにもわかってない。

 

黒豆の枝豆作るの大変だから簡単な紫ずきんに乗り換える農家さんが多いらしい。

だから、黒豆の枝豆は貴重なんです。

 

事の発端は二年前。

ムラータミュージックの看板を作ってくださった、ピアニストでありあらゆるクリエイターである荒田さんが、

「これ、もう終わりの方やけど・・」と下さった丹波の黒豆の枝豆。

 

枯れかけていてぼろぼろでビックリしたのですが食べたら美味しくて絶句!!!

 

以来忘れられず、京都駅に売りにくる人を見つけては、多少高くても喜んで購入してました。

 

そして、今年!

どこを探しても見つからないので、ムラータお気に入りの三条商店街の果物屋さん

「果心」さんにお願いしてみました。

なんと、他のお客様からの依頼もあり気になっていたとの事。

 

お店がお休みの水曜日に丹波篠山まで行ってみる、というお話になりました!!!

これは8月くらいの話。

 

そして、いざ!行かれたら・・・・

門前払い。「あれは何もわからん奴には売れん!!」「かえれ!」的なsweat01.gif

そこを「お客さんで、一度食べたら忘れられないと言う方々がおられて・・」

という話をされたら、農家のおじさんは突然ご機嫌になり見事交渉成立したそうです。

しかも、できたらおじさん自ら持ってきてくださるという。

 

これは、黒豆になりかけの状態で頂くのでいわゆる枝豆の旬とはだいぶ季節がずれます。

 

そして、ようやく秋口になりいよいよ届く!!との事。

これは、店頭にはならばないので直接お店でお兄さんに「あれ、ある?」と耳打ちしたら、はいはいと裏からこっそり持ってきてもらうという秘密めいた買い物でした。

そして、買ったのがこれ。

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「あれ?ちょっときれいだな・・・」と思ったものの、本当に美味しかったです。

 

そして、食べ終わってしまい上着も必要な寒さになり11月半ば・・・また果心さんで

「あの黒豆の枝豆もう一回入りますか?」と聞いたら

「もう一回いってきます、あのね、もっとボロボロのイメージしてはりました?」

とおっしゃったので

「そうそう!もっと真っ黒で枯れかけてる感じです!」

と言うと「もう一回行ってきます。」との事!

 

そして、届いたのはこれ!!!

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みなさん、枝豆ってどうやって食べますか?

 

「そら湯がいて食べるわい。」と答えたあなた、

わかってない・・・・。

枝豆はね、枝ごと切って蒸すんですよ。全然味が違います。

我が家では「蒸し器の名人」というムラータ母が某有名通販で買った蒸し器で蒸しております。

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蒸し上がったら、本当に黒豆みたい・・

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黒豆でもない、枝豆でもない、濃厚な味わい。

でもね、これは農家さんにとっては損だそうです。

だって、黒豆にしてしまって出荷した方が高く売れるんですって。

だからこっそり売られています。

鶏肉のトマト煮込みにも入れて楽しみました。

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食べてみたい方は、来年の10月終わり頃三条商店街の堀川出口近くの南側にある

「果心」さんで耳打ちしてみてはどうでしょう。

地元野菜や美味しい果物沢山ありますよ。

とても親切なので、近隣のおじいちゃん、お婆ちゃんに絶大なる支持です。

そういうお店は素敵ですね!!

村田 紅
大阪音楽大学卒業後ミ・ベモルサクソフォンアンサンブルメンバーとしてヨーロッパ諸国やアメリカカーネギーホールやタイ王室、中国などでのクラシック音楽の演奏を経てジャズ、ラテン、現代音楽とジャンルにとらわれない演奏スタイルを確立。 音楽理論、ソルフェージュのレッスンも行っている。