音大受験の準備

音楽大学の受験は特殊です。音楽系の中、高等学校に通っている人以外は自力で情報収集をしないといけないので困っておられる方も多いのでは無いでしょうか。

今回はサックスで音楽大学を受験する方にどんな準備をすれば良いのか具体的にご案内します。
必ず準備しなくてはいけない項目が次の3点です。

  1. 実技(課題曲)
  2. ソルフェージュ(聴音、視唱)
  3. 楽典

1番目の実技については
フェルリング サクソフォンのための48の練習曲 アルフォンス・ルデュック版 と 
グラズノフ サクソフォンコンツェルト Concerto A. Glazounov アルフォンス・ルデュック版 です。
この2冊があればほぼ世界中の音楽大学が受験可能です。(海外のジャズ科は別です。後日別コンテンツで説明します。)

2番目のソルフェージュは聴音と視唱の二つの項目があるのですが、まずは簡単な聴音を体験してみましょう。
この旋律を五線譜に書き取ってみて下さい。ハ長調4分の4拍子、8小節で最初に主和音を弾いて4つカウントが入ります。
学校にもよりますが通奏が4〜6回程度、もしくは4小節ずつ3回程度演奏されます。
数回聞いて五線譜に書き取ってみて下さい。最初の開始音は四分音符のG(ソ)です。

聞き取れましたか?このブログの最後に回答を載せますので答え合わせしてみて下さい。

学校によって和声の聴音や4声の課題があったりするので、必ずよく調べて講師に相談しましょう。これは独学は不利です。

次に視唱も体験してみましょう。タイマーと何か音を確認できるキーボードを用意して下さい。スマホの無料アプリでも色んなものが出ています。そして、次の楽譜を60秒見て3分ほど見ずに過ごしてもう一度楽譜を見て最初の音のみを鳴らしてすぐに歌い始めて下さい。

記譜よりオクターブ低い音程で歌っても構いません

いかがでしょうか。これはかなり簡単なレベルのものですが、「こういう物なんだな〜。」と体感して下さい。何も知らないと不安な気持ちに襲われますが、少しでも知っていれば学習への突破口になるのではないでしょうか。

3番目の楽典は通常の勉強と同じです。これは「音楽大学 過去問」と検索すると沢山出てきます。予備知識がなければチンプンカンプンで怖気付くかも知れませんが、ちゃんとテキストを手にして勉強すれば大丈夫です。
オススメのテキストは永遠の定番 その名も 楽典 そのまんま! これはピアノを習った経験があればある程度までは独学で学習できます。 が、独特のコツもあるので何度かレッスンを受ける事をオススメします。楽典はリモートでも十分理解できる学習ですので、単発のレッスンでも受けてみて下さい。

楽典の勉強でおすすめの本はこちらの音楽之友社出版「楽典理論と実習」です。楽典学習の永遠の定番で、私もこれ1冊で音大受験しました。

ただいまムラータミュージックオンラインショッピングでは

・48のエチュード
・グラズノフのコンチェルト
・楽典
音大受験セットを送料無料にてお届けします。この3つがあれば世界中大抵の音楽大学は受験できます。
音大を受験する訳では無いけど音大レベル目指したいと言う方もチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

では、聴音の解答です。

どこまで聞き取れましたか?注釈のある小節は配点が高い箇所になります。
これは独特のパターンがあるので何度もレッスンで慣れると必ず完璧に取れるようになるので何度も練習しましょう。

音感が全く無くて楽譜が読めなかった生徒さんでも音楽大学に合格しています。努力は必ず報われますよ!

受験生のみなさん、普通高校からだと音大受験はクラスで自分一人・・・・と言う人も多いと思います。勉強内容もクラスメイトは違うので、孤独感があったり不安を感じたりする事もあるでしょう。ぜひ音楽大学の冬季講習や、夏期講習に参加してみてください。同じ仲間に会うと受験のモチベーションもグッと上がりますよ!

そして、私たちムラータミュージックもあなたに安心と勇気をお届け出来るよう発信し続けます。不安があれば相談してくださいね。

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村田 紅
大阪音楽大学卒業後ミ・ベモルサクソフォンアンサンブルメンバーとしてヨーロッパ諸国やアメリカカーネギーホールやタイ王室、中国などでのクラシック音楽の演奏を経てジャズ、ラテン、現代音楽とジャンルにとらわれない演奏スタイルを確立。 音楽理論、ソルフェージュのレッスンも行っている。