Hola! Que bola?

ムラータのコラム
“オラ!ケ・ボラ?”

VOL.43 カウベルで皆を踊らせろ!3拍子と4拍子は同じ?編

Hola! Que bola? みなさん、お元気ですか?京都店の村田です。
10月に入りラジオの語学講座も新たにスタートしました。毎回、途中で諦めてしまうスペイン語会話を、今回こそ早起きして6ヶ月間頑張って続けようと思っています。語学講座を始めるには良いタイミングですので、みなさんもいかがですか?

さて、キューバはヨーロッパからの特にスペインの文化とアフリカの文化が共存する独特の文化を持つ島国です。前回はヨーロッパの影響が強いチャ・チャ・チャのリズムをご紹介しましたが、今回はアフリカを起源とするルンバやサンテリーアで使われるカウベルのリズムを紹介しましょう。以前にも紹介しましたので、ルンバについてはもうみなさんもご存知だと思います。サンテリーアと言う言葉はほとんど耳にすることがないと思いますので簡単に説明します。バタという左右大きさの違う両面太鼓やひょうたんに編んだビーズを巻きつけたチェケレ(シェケレ)などを使って行なうアフリカ起源の宗教の儀式のことを言います。その儀式のときに演奏される音楽のことです。儀式は神聖なものですが、ゴスペルなどと同じように宗教と離れ、音楽のみ別の文化として発展し、受け継がれています。ルンバやサンテリーアのリズムもアフロキューバンと言われジャズなどでもよく演奏されていて、アフロブルーなど数多くの名曲があります。同様にソンやサルサでも演奏されていることは言うまでもありません。ルンバやサンテリーアのパーカッションのリズムパターンは数多く存在しますが、カウベルは単一のパターンを演奏します。
カタカナ譜例は下記のとおりです。

「コンコンココ・ンコンコンコ」

全部で12コ並んでいますから5以外の2・3・4・6で割り切れます。2コずつ区切って下記のようにリズムを感じる方が多いと思います。

「コン・コン・ココ・ンコ・ンコ・ンコ」

実際の演奏も3拍子のように聴こえます。もちろん演奏者も3拍子のように歌います。但し、歌い方とは異なり拍は3コずつ区切って2または4拍子で下記のように感じます。

「コンコ・ンココ・ンコン・コンコ」

慣れるまでは同時に2つのリズムを感じるのは難しいですが、できるようになるとリズムが立体的に見えてきます。ひとつのリズムを均等に複数に割れる3ならではですね。是非お試しください。

Nos vemos!  それでは、またお会いしましょう。

2003/10/9掲載

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ムラータコラム「Hola! Que bola?」は、20年間に亘り京都店店長として勤務したDRUMS PROSHOP GATEWAY配信のメールマガジンGATEWAY NEWSにて、2002/1/10から2008/7/24に亘り掲載したコラム“キョートテンチョー・ムラータのオラ・ケ・ボラ!”より抜粋して掲載しています。