VOL.42 カウベルで皆を踊らせろ!チャチャチャの4分音符編
Hola! Que bola? みなさん、お元気ですか?京都店の村田です。
今回の台風15号以来、すっかり季節は秋らしくなってきました。朝晩は過ごしやすいというより寒いぐらいに感じます。風邪などひかないよう気を付けてくださいね。
さて、前回までは様々なカウベルのフィル・インをご紹介してきましたが、今回は少し指向を変えてみましょう。最もシンプルと言っても過言ではない4分音符のリズムをご紹介します。ラテンに全く興味のない方でも、一度は「チャ・チャ・チャ」というリズムの名前は耳にしたことがあるんじゃないですか?
「チャ・チャ・チャ」というとやはり最初に思い浮かぶのが“おもちゃのチャ・チャ・チャ”ですよね。(近頃ではそうではないのかも?)そして、きっとみなさんのイメージは、軽くてゆったりとしたリズムの印象をお持ちではないですか?チャ・チャ・チャの発祥地キューバには、そんなイメージとはひと味違ったものがあります。チャ・チャ・チャがどんなリズムなのかカウベルのリズムを例にとってご紹介しましょう。本来、カウベルのリズムはティンバレスという楽器が受け持ちますが、ソンやサルサではハンド・カウベルでも演奏します。カタカナ譜例は下記のとおりです。
「コンコンコンコン」
どう見ても4分音符以外のなにものでもありません。単純なリズムですので叩けない方は、まずおられないと思います。しかし、単純なリズムだけに無造作に演奏してしまいがちになります。同じ4分音符でも音楽スタイルが変われば表現の仕方も変わってきます。それでは、チャ・チャ・チャの4分音符はどんな感じでしょうか?今までご紹介してきたカウベルのリズムパターンは2分音符でしたが、今度は4分音符になりサイクルが短くなりました。実は感じ方も2分音符の時のように感じるため、2分音符が4分音符になったので2倍の速さに感じます。ダンス音楽であるチャ・チャ・チャの踊り自体も2倍のステップで踊られます。実際の演奏では2分音符のときと同様に大きくリズムをとりつつも、細かく感じているのでチャ・チャ・チャのカウベルの4分音符は、硬いリズムとスピード感あふれる演奏になります。たかが4分音符と思わず、4分音符で表現力を磨いてみてはいかがですか?
Nos vemos! それでは、またお会いしましょう。
2003/9/25掲載