Hola! Que bola?

ムラータのコラム
“オラ!ケ・ボラ?”

VOL.44 カウベルで皆を踊らせろ!4拍3連フレーズに挑戦!編

Hola! Que bola? みなさん、お元気ですか?京都店の村田です。
先日、神戸で南米ペルーのフィエスタがあり、民族舞踊にまじり演奏してきました。野外会場には屋台がいっぱい並んでいましたが、ひとつの屋台だけが長蛇の列です。たこ焼き?!いえいえ、人気の屋台はBBQ(バーベキュー)です。並んでいるのはラティーノばかり。そういえば、この前もBBQでした。食も文化なんですねぇ。

さて、前回紹介したアフリカを起源とするルンバ系のリズムには、数多くの種類があります。そのひとつに、あまり知られてはいませんが”Abakua”(アバクア)という複雑なリズムがあります。 このAbakuaも前回ご紹介したとおり基本的に12コの音符で構成されています。トラディショナルなルンバ系のリズムの大半はパーカッションと歌で演奏されますが、Abakuaのトゥンバドーラ(コンガ)のリズムは拍とは違うところに強いアクセントが規則的に入って来ますので、拍をしっかり感じることができないと演奏できません。トゥンバドーラのリズムについては、また改めて紹介するとして、今回は、Abakuaにしばしば使われることのあるカウベルのリズムを紹介しましょう。
前回と同様に拍は3コずつ区切って2または4拍子で下記のように感じます。

「ンココ・コンコ・ココン・コココ」

見た感じでは規則的には見えませんが、区切りを外してみるとリズムの流れが見えてきます。

「ンコココンコココンコココ」

3コで1拍ですから12コで4拍。その4拍の中に規則的なリズムが3コ見えてきました。俗に言う4拍3連というリズムです。このリズムパターンの演奏のポイントは、叩かない「ン」の音を左手で埋めるようにし、「コココン」というリズムを規則的に感じて、同時に拍をしっかりと足や腰で感じるようにして演奏することです。
今回のパターンは前回以上に独立した感覚が必要となりますので、感覚を鍛えるエクササイズとしても是非お試しください。また、ドラムセットでのフィル・インとしても効果的です。パターンも「ンコココ」だけでなく「ココンコ」や「コンココ」で試してみてもおもしろいですよ!
 
キューバを代表するルンバのグループとして Los Mun~equitos de Matanzas、Los Papines が有名で、比較的簡単に音源が手に入ります。ルンバに興味がある方は聴いてみてください。

Nos vemos!  それでは、またお会いしましょう。

2003/10/23掲載

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ムラータコラム「Hola! Que bola?」は、20年間に亘り京都店店長として勤務したDRUMS PROSHOP GATEWAY配信のメールマガジンGATEWAY NEWSにて、2002/1/10から2008/7/24に亘り掲載したコラム“キョートテンチョー・ムラータのオラ・ケ・ボラ!”より抜粋して掲載しています。