VOL.134 ヴィティスメン/コンガワークショップQ&A続編
Hola! Que bola? みなさん、お元気ですか?京都店の村田です。
祇園祭が終わり、京都もいよいよ夏本番です。夏と言えば、ラテン、ブラジリアン、アフリカンなど、パーカッションが活躍する季節です。パーカッションを始める絶好のタイミングです。チャレンジしてみてはいかがですか?
さて、前回のコンガワークショップQ&Aコーナーの内容はご覧頂けたでしょうか?
コンガ発祥地キューバのミュージシャンと私たち日本人とでは、基本となる音符の数え方から違うということが分かりました。ラテンミュージックをより忠実に演奏するには、楽器の奏法の習得はもちろん必須ですが、クラーベをより深く理解することが重要なポイントのようです。
ラテン系ドラマーは、複雑なリズムパターンやドラムソロを演奏しながら、左足でクラーベを踏んでいることがよくあります。先日のワークショップでヴィティスメンも、左手でクラーベを叩き、右手だけですばらしいティンバレスソロを披露してくれました。クラーベを基準にリズムを感じていないとできない芸当です。
今回はクラーベについて、もうひとつ興味深い内容がありましたので紹介します。
一般的にクラーベはカナ譜例のように、3-2クラーベ、2-3クラーベに分けられていますが、キューバのミュージシャンにはその区別はありません。クラーベに対して演奏を始める場所は曲によって違ったとしても、ニワトリとタマゴじゃないですが、どちらが先という考え方はなく、右足の次は左足というように、ただ交互に繰り返されるという意識だけのようです。ヴィティスメンは胸を叩きながら、クラーベを感じて持っていることが良いミュージシャンの条件だと言っていました。
少しはクラーベの謎が解けたでしょうか?
Nos vemos! それでは、またお会いしましょう。
2007/07/26掲載