Hola! Que bola?

ムラータのコラム
“オラ!ケ・ボラ?”

VOL.19 確実な上達の秘訣は“決して諦めない!”編

Hola! Que bola? みなさん、お元気ですか?京都店の村田です。
このところ寒暖の差が激しくて、半袖なのか長袖にしたら良いのか悩んでしまいます。高山気候のメキシコシティーでの、夏の夜の寒かったことを思い出してしまいました。

さて、前回までのボンゴレッスンでマルチャによる表現力は、自分で言うのもなんですがかなり身に付きました。今回は、さらに発展させたマルチャの応用編です。
前回習ったダブルストロークを使ったパターンの音色を変えるテクニックです。シングルストロークのみを使ったパターンでもそうでしたが、音色を変えるだけで全く違ったニュアンスになります。シングルストロークのパターンでは比較的簡単に音色を変えることが出来ましたが、今回のダブルストロークの場合はそう簡単には行きませんでした。
ダブルを打ちながらの移動はシングルの時の倍のスピードになりますし、音色を変えるにはかなりの集中力が必要になってきます。自分では変えているつもりでも、録音して聞いてみると変わってなかって唖然としました。先生のコリーのマルチャは機械のように正確に変わっていますし、想像を絶する程凄まじい速さまで自由自在です。

彼は地道な練習が実を結ぶと言うようなことを言っていました。彼の言う地道な練習とは、単調なストロークをそんなテンポの曲はないというくらい遅いテンポから速いテンポまでを、正確に練習することでした。

きっと、ドラマーのみなさんも練習に取り入れられてると思います。ただ私もそうなんですが、ついつい速さのみを追求してしまったり、正確さを求めるあまりやり易いテンポだけの練習をやりがちです。極端に遅いテンポは、慣れるまではかなり難しく、自分でタイムキープが出来ていないと正確にメトロノームと合いませんし、音符の長さをしっかり感じないと音符間に隙間が出来て走ったりします。

出来る速さから少しずつ速く、そして遅くする地道な練習が必要です。
もちろん、脱力と集中は必須ですが、今回のキーワードは、“決して諦めない”ということですね。

2002/10/10掲載

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ムラータコラム「Hola! Que bola?」は、20年間に亘り京都店店長として勤務したDRUMS PROSHOP GATEWAY配信のメールマガジンGATEWAY NEWSにて、2002/1/10から2008/7/24に亘り掲載したコラム“キョートテンチョー・ムラータのオラ・ケ・ボラ!”より抜粋して掲載しています。