VOL.71 キューバ式?ニューヨーク式?クラーベも変わる編
Hola! Que bola? みなさん、お元気ですか?京都店の村田です。早いもので今年もあと1ヵ月足らずとなってしまいました。12月に入り、先日まで観光客で賑わっていた観光地は日常に戻り、京都の街全体が師走の慌ただしさに包まれ始めました。寒さが厳しくなる前に、冬の準備を済ませたいものですね。
7月8日レッスン7日目。
今日は、サンティアゴ・デ・クーバに着いて初めての日曜日ということもあって、アドニスと相談の結果レッスンはお休みすることになりました。ここサンティアゴの街は、毎年1回だけ行われるカーニバルを間近に迎え、日に日に賑わい始めてきています。
さて、前回までのクラーべと密接な関係を保ちながら演奏されているボンゴのフレーズはお楽しみいただけたでしょうか?このボンゴフレーズにはちょっと面白いところがあるのでご紹介しようと思います。
もう皆さんご承知のようにキューバで生まれたソンがアメリカ合衆国に渡りニューヨークでサルサと呼ばれるようになり、キューバ音楽とは少し違う進化を遂げました。そのサルサという言葉は現在ではキューバ音楽にも使われています。一般的に、ニューヨークサルサ、キューバンサルサとして親しまれています。サルサに精通していない方でも、明確な違いが分からないにしても、なんとなく両者の違いは感じ取れると思います。
余談ですが、キューバ音楽と共にダンスもアメリカ合衆国に伝わりました。現在、広く楽しまれているサルサダンスにもスタイルの違いが音楽同様にあり、大きく3種類に分けることができます。ルーツでもあるキューバンスタイル、オン2と呼ばれるニューヨーククラブスタイル、アクロバティックなLAスタイルです。見た目には同じようですが、実際に踊ってみるとハッキリとした違いがあることが分かります。もちろん、私はキューバンスタイルですが。。。
話が少しそれましたが、要するに同じサルサと呼ばれるジャンルでも明確な違いがあると言うことです。
さて、それではボンゴフレーズがどのように違うのかをご説明しましょう。
実は驚く勿れ、クラーべとフレーズが逆なんです!キューバでクラーべの3で演奏されているフレーズがアメリカ合衆国では2で演奏されています。もちろん、全てがそうではありませんが、不思議ですよね!こういう違いは他のジャンルにもよくあることだと思います。そういった違いを感じ取ってみるのもおもしろいと思いますよ!
Nos vemos! それでは、またお会いしましょう。
2004/12/09掲載