VOL.61 カウベルで皆を踊らせろ!プエルトリコの音楽編
Hola! Que bola? みなさん、お元気ですか?京都店の村田です。7月に入り京都の室町では祇園ばやしの練習の鐘の音が聞こえるようになり、京都のメインストリートの四条通りにも鉾が組み立てられはじめました。祇園祭りを迎えると梅雨明けが間近です。今年はなぜか昨年以上に、浴衣姿の女性が増えたような気がします。
さて、前回までのコロンビア生まれのクンビアは楽しんで頂けたでしょうか?ところで、ニューヨークで生まれたサルサの起源となったのは、もうみなさんご承知のようにキューバのソンですが、サルサ誕生に多大な影響を与えたのが、忘れてはいけないニューヨリカンことニューヨーク在住のプエルトリコ人の存在です。カリブ海の小さな島国プエルトリコにも独特の素晴らしい音楽があるのをご存知でしょうか?今回は、キューバ音楽とはひと味違ったプエルトリコを代表する音楽を紹介しましょう。
まず、プエルトリコの音楽を語るうえで忘れてはいけないのが、数々の名作を世に送り出したコルティーホ楽団のリーダーRafael Cortijo と、歌手の Ismael Rivera です。
残念ながら実際に生で歌っている姿はもう見ることはできませんが、無茶苦茶いい声なんですよ。プエルトリコに行った友人の話では、ジャマイカの Bob Marleyやキューバの Beny Moreのようにプエルトリコを代表する伝説の歌手として敬愛されているそうです。コルティーホ楽団の音源はたくさん残っているので興味のある方は、是非聴いてみてください。晩年のレコーディングも素晴らしいですが、1950~60年代のなんともいえないお気楽で陽気なサウンドはもう最高です。歌の内容もとても楽しいものが多いのですが、意味がわからなくても歌を聞いているだけで、とりあえず嫌なことを忘れさせてくれて元気になれる不思議な魅力があります。
プエルトリコにもカリブの隣国と同様に数多くのリズムがありますが、コルティーホ楽団にも数多くの名曲があるPLENA(プレーナ)とBOMBA(ボンバ)のリズムが最も有名です。
次回は、カウベルの視点から見たプエルトリコのPLENAとBOMBAのリズムについてご紹介しますので、どうぞお楽しみに!
Nos vemos! それでは、またお会いしましょう。
2004/07/08掲載