VOL.12 思い出話。異文化とキューバ音楽編 その2 待ちに待ったコリーのボンゴレッスンの日!
Hola! Que bola? みなさん、お元気ですか?京都店の村田です。
夏に向けての準備はできていますか?夏好きの私としては、梅雨明けが待ち遠しくてワクワクしています。
さて、待ちに待ったコリーのボンゴレッスンの日がやって来ました。レッスン場所はというと、家族同様の扱いをしてくれていた音楽ディレクターのフォン一家の玄関入ってすぐの応接間で行なう事になりました。
玄関は開けっ放しになっていることが常で、近所の人たちは我が家同様に出入りします。そんな中、ボンゴの音を聞きつけ近所の子供たちが見物にやって来ます。当時は、サンティアゴを訪れる日本人は非常に珍しかったので、子供たちはボンゴを習っている東洋人を興味深く覗き込んでいました。
コリーが叩くボンゴは、硬くてまるで木を叩いているような音なので、薄い皮をおもいっきり張っているのかと思っていたんですが、実際見せてもらってイメージと全く違うのにビックリしました。皮はかなり厚くてそれほど強く張ってもいませんでした。
いよいよレッスンスタート!まず姿勢からです。ボンゴは楽器を股にはさんで演奏するため背筋が曲がり前かがみになりやすく、さらに楽器を見ているとおじぎをしているようになり、最悪の演奏フォームになりやすいです。まさにその時の私がそうでした。正しい姿勢は力を抜いて背筋を伸ばします。もちろん頭は上げて前を向きます。前を向いていても楽器は視野に入ってきます。慣れるまではかなり辛いですが、正しい姿勢でないと良い演奏と上達は期待できないでしょう。慣れてくるとこの姿勢の方が不思議と疲れません。ドラムの場合も同様に姿勢は凄く大切だと思います。
さて次はショットなんですがこれもまた大変でした。まずは、人差し指1本で腕は殆ど使わず手首を曲げながら人差し指を縮め、手首を伸ばしながら指も伸ばし円を描きながらショットします。さらに中指も同様の動きで、交互に行ないます。(中指を使うのは独特で、一般的には人差し指のみ使います。)
上手く伝わっているでしょうか?まあ一言で言うとボンゴ版モーラー奏法とでも言ったとこですか?
その日からテーブルやイスのひじ掛を使っての奏法習得の日々が続きました。
このつづきは、次回お届けします。お楽しみに!
Nos vemos! それでは、またお会いしましょう。
2002/6/27掲載