VOL.64 2004夏のCUBA日記編
Hola! Que bola? みなさん、お元気ですか?京都店の村田です。 夏も終わりに近づいて来ましたが、いかがお過ごしですか?私の場合の今夏のビッグイベントはなんといってもやはりCUBA訪問に尽きますが、ちょっとしたお土産フォトセッションを掲載させて頂きましたので、よろしければ覗いてやってくださいね。
http://www.gatewaydrumline.com/topics/cuba2/
さて、今回からは再びソンの都サンティアゴ・デ・クーバでのボンゴレッスンの様子を中心に感じたままのドキュメンタリー?で連載していきます。
時は2001年の暑い夏。中心街から徒歩で約30分ほど離れた小高い丘にある SEPTETO CONTEMPORANEO(セプテート・コンテンポラーネオ) のボンゴセーロである ADONIS (アドニス)の自宅に、毎朝通い詰めました。必需品は、筆記用具、MDプレーヤー、ボンゴ、そして水筒とタオルです。丘の上にあるアドニスの家に着く頃には、ボンゴの重さと暑さでヘトヘトです。クーラーなんてあるはずがなく、暑さを癒してくれるのは、今から50年ほど前のものと思われるカーキ色をしたハネだけになった錆びた日本製の扇風機です。扇風機をこんなにありがたいと思ったことはありませんでした。もうひとつは、凍った水が入った水筒です。アドニスの家に着く頃には半分ぐらい溶けているのでちょうど飲み頃です。
サンティアゴ・デ・クーバでは、5日に1回ぐらいしか水道から水が出ません。それぞれの家庭でタンクやドラム缶に飲み水や生活用水を貯めて使っているので生水はかなり危険です。水筒に入っている水は、一度沸騰させたものです。沸かした水を飲料水に使っていない家庭もあるので、水筒は欠かすことが出来ません。
2ヶ月に渡り毎日徒歩でヘトヘトになり、おんぼろ扇風機と水筒、、、いろんな意味で修行のような日々でした。そのレッスンの前に、コンテンポラーネオというバンドについて紹介しましょう。30代のメンバーを主体とした比較的若手のソンのバンドです。トラディショナルな部分を残しつつ、斬新で新しいサウンドにチャレンジしている陽気で洗練されたテクニックを持ったバンドですが、残念ながら都会的なカッコ良さは、、、そんな彼らですが、ものすごいグルーヴ感を持ちながらも日々上へ上へとサウンドの向上を目指している姿には本当に感動しました。
では、次回レッスン初日をお楽しみに!
Nos vemos! それでは、またお会いしましょう。
2004/08/26掲載