Hola! Que bola?

ムラータのコラム
“オラ!ケ・ボラ?”

VOL.33 カウベルで皆を踊らせろ!謎の鍵はコントラ・ティエンポにあり!編

Hola! Que bola? みなさん、お元気ですか?京都店の村田です。
ようやく、我が家にもブロードバンドの波がやってきました。その開通の連絡を受け、接続を試みますがエラーの連続!それもその筈、もう既に接続されているのに気付かず、今まで通りダイヤルしていたんですね。まだ良くわかってはいませんが、とりあえず通信速度に驚いている今日この頃です。

さて、前回からの持ち越しとなりましたカウベルの謎を、今回は解き明かすことが出来るのでしょうか?前回、シンコペーションを感じ取る裏技?をご紹介しました。単調なカウベルのリズムが複雑なシンコペーションを演奏する楽器との絶妙なアンサンブルをする様子をご想像頂けたと思います。

それでは、いよいよカウベルの2分音符の謎に挑みましょう。毎回ご覧頂いているようにフレーズはいたって簡単です。
「コンキキ・コンキキ・コンキン・コンキキ」
コン~コン~と規則正しく2分音符が繰り返し並んでいます。
この2分音符の前の「キ」の音符に注目します。前回、最後の「キ」の音から始まると言いましたが、クラーべ1回に対して2分音符の「コ」は4回出てきます。その全ての「コ」の前の「キ」にアクセントがあり、その「キ」の音符の強いところから次の「コ」の音符へ「落ちるような感じ」で演奏します。
いわゆる「ドンツド・ドンツド~」と演奏するサンバキックに使われるアップ・ダウン奏法に似た感じでしょうか?少し違うところは、カウベルの「キ」の音はカウベルの横を叩くのでサウンドとして全面に出ることはなく、コン~コン~と2分音符だけが前に出てくることです。但し、コリーもそうですが、キューバのソンの場合はコントラ・ティエンポ(裏拍のノリ)が強すぎるため、「キ」の方が強く印象付けられます。
さらに、キューバ音楽の場合はクラーべとの関係もあるため、一ヶ所だけひっかかりが違う部分があることは、もうお気付きのことでしょう。

さあ、いたってシンプルでありながら、心地の良いグルーヴを生み出す2分音符の謎が解けたところで、みなさん是非ドラムにも応用してくださいね。

カウベルの謎?次回は具体的な演奏方法をご紹介します。
お楽しみに!

2003/5/8掲載

一覧に戻る

ムラータコラム「Hola! Que bola?」は、20年間に亘り京都店店長として勤務したDRUMS PROSHOP GATEWAY配信のメールマガジンGATEWAY NEWSにて、2002/1/10から2008/7/24に亘り掲載したコラム“キョートテンチョー・ムラータのオラ・ケ・ボラ!”より抜粋して掲載しています。