立命館大学ゼミ ワークショップ
今回で4回目となる土肥先生の下に集う立命館大学文学部 国際文化学域 文化芸術専攻のゼミの皆さんへのワークショップをAPOLLOで1月14日に行いました。
「ラテン性とはなにか~体験的に学ぶ」をコンセプトにキューバ音楽を題材に音楽誕生の歴史や構成を学び、実際に演奏をして感覚的に体験し、ラテン性を肌で感じ学んで頂きました。
今回のお題は6/8拍子の「ベンベ」bembéです。軸となるクラーベも6/8拍子なのでかなり難しいのですが、皆さんの理解度はパーフェクト!!若さでしょうか…
続いて4本のコンガによるアンサンブル、カンパナのアンサンブルを学び、全員合奏はAFRO BLUE。
今回はポリリズム的要素を多く含むbembéのリズムに、皆さんの音が混ざり合い集中からの解放による軽いトランス状態をも感じてもらうことが出来たかと思います。
土肥先生、ゼミの皆さんありがとうございました。
BEMBÉ(ベンベ)
宗教音楽が、音楽のみ独自に発展しポピュラーとなったゴスペルなどと同様に、宗教の儀式で用いられていたベンベもアフロキューバンミュージックやジャズでもよく使われるポピュラーなリズムです。元来のベンベはキューバのサンテリアという儀式の中で、神々に呼びかける太鼓を基本としたリズムです。
サンテリアは、ナイジェリアのヨルバ族の古代アフリカ宗教がルーツで、1760年代頃から奴隷としてキューバに連れてこられたアフリカ人による民俗信仰とカトリックが融合して出来たキューバの主要な宗教です。アフリカ人はカトリック教を強制されましたが、自分たちの信仰を捨てきれず、カトリックの聖人たちにアフリカの神を重ね信仰を行いました。
ベンベはアフロ系6/8拍子のリズムですが、コンパルサ同様にクラーベを軸としてリズムが構成されています。コンパルサのリズムは16個の音符を5分割したクラーベを基本として構成されているのに対し、ベンベは12個の音符を5分割したクラーベを基本に構成されています。12という数は3でも4でも割り切れるため3拍子と4拍子のポリリズム(複合リズム)の要素を含む、変化と柔軟性に富んだリズムとなっています。