マイナー(短調)の曲で使える音階

”マイナースケール(短音階)は3種類あります”  この事についてうっすらご存知の方はおられると思います。

実際マイナーの曲でトニックコードの時使える音階は5つあります。(ドミナントコードの時はもっとありますが、今回はトニックコードに焦点を当てて説明します。)

・それぞれの音階はどこが違うのか
・それぞれの音階に対応するコードネームはどうなるのか

楽譜とともに見てみましょう。今回は全て Am で説明します。

1つ目:Natural Minor Scale 自然短音階

ナチュラル・マイナー・スケールはメジャー・スケールの6番目の音から開始する音階でエオリアン・スケールとも言います。コードネームは Am7 (マイナー・セブン)

All the things you are や Fly me to the moon は最初の小節がこの音階です。要するにメジャー・スケールと構成音は同じで順番を入れ替えただけになります。臨時記号は付きません。

2つ目:Harmonic Minor Scale 和声短音階

ハーモニック・マイナー・スケールはナチュラル・マイナー・スケールの7番目を半音上げた音階で、とてもエキゾチックな雰囲気になります。 A Night in Tunisia や Caravan, Nardis の様な雰囲気の曲に使用されています。 コードネームは AmM7 (マイナー・メジャー・セブン)

3つ目:Melodic Minor Scale 旋律短音階

メロディック・マイナー・スケールはナチュラル・マイナー・スケールの6番目と7番目を半音上げた音階で先程のハーモニック・マイナーに比べると普通っぽく聞こえる音階です。(メジャー・スケールの第3音を半音下げた音階とも言えます。)コードネームは Am6 トニック・マイナーになります。

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4つ目:Dorian Scale ドリアン・スケール

ドリアン・スケールはナチュラル・マイナー・スケールの6番目だけを半音上げた音階ですが、メジャー・スケールの2番目の音階の事です。 (Am7 の場合はGメジャー・スケールの2番目なので調号がF#)
この音階は不思議な浮遊感のあるサウンドですが、 Paul Desmond が Take Five のアドリブで使用している様にとても美しいサウンドです。コードネームは Am7 。

・ナチュラル・マイナー・スケール
・ハーモニック・マイナー・スケール
・メロディック・マイナー・スケール
・ドリアン・スケール

これらの4種類は6番目、7番目の音が変化するだけです。
・ナチュラル・マイナー・スケールは何も変化しない
・ハーモニック・マイナー・スケールは7番目を半音上げる
・メロディック・マイナー・スケールは6番目と7番目を半音上げる
・ドリアン・スケールは6番目を半音上げる

5つ目:Blue Note Scale ブルー・ノート・スケール

ブルー・ノート・スケールはブルースで使用できる音階と言う認識が強いですが、マイナーコードでいつでも使用できます。コードネームは Am7 (Am7♭5でも使用可) 独特の曇った雰囲気のメロディーで、 Art Pepper は You’d be so nice to come home to アドリブソロ始めの方で何度も使用しています。

アドリブフレーズが演奏出来なくても、まずこの音階を伴奏に合わせて何度も演奏してみましょう。慣れてきたら下降系も演奏してみたり、2番目の音から始めてみたり又は3番目・・・もしくはどこかの音を抜いてみたり、音を長く伸ばす場所を作ってみたり etc.. いつの間にかアドリブフレーズになりますよ!

最初からかっこいいフレーズを目指さなくても大丈夫です。まずは理解して実行してみましょう。

今期のアドリブ・ワークショップはホレイス・シルヴァーの Song for my father が題材です。これらのマイナー・スケールや使用可能なペンタトニックについてゆっくり説明します。 セッションではないのでアドリブ未経験者や初めての方でも安心してご参加いただけます。

興味のある方、楽器は何でも OK です。(もちろん歌でもいいですよ)気軽に遊びにいらして下さい😊
日時:6月11日(木)15:30 – 16:30
   6月14日(日)14:00 – 15:00 (どちらも同じ内容です)
参加費:¥2,500

テキストをご用意しますので、参加楽器をお知らせ下さい。お申し込みはホームページのお問合せページか各種SNS メッセージにて承ります。

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村田 紅
大阪音楽大学卒業後ミ・ベモルサクソフォンアンサンブルメンバーとしてヨーロッパ諸国やアメリカカーネギーホールやタイ王室、中国などでのクラシック音楽の演奏を経てジャズ、ラテン、現代音楽とジャンルにとらわれない演奏スタイルを確立。 音楽理論、ソルフェージュのレッスンも行っている。