ボンゴヘッド張り替え

先日、ライブの演奏中に手が滑ってカンパナ(カウベル)が、床に置いたボンゴ目掛けて落下しました。
カンパナは無事でしたが、運悪くボンゴはエンブラ(ボンゴの大きい方)のエッジに大きなキズが付いちゃいました。
帰宅後、ヘッドを外してみるとエッジにも少々へこみが…
私もへこみましたが。。。サウンドに影響が出るほどでは無くホッとしました。

エンブラにはLP純正の水牛の薄めのヘッドを交換せずに付けていて、暇が出来たら厚めの牛皮に変えようと思って乳白色の肉厚な牛皮をストックしていました。こんなことでもないと、交換しないんですよね…
ちなみに、マチョ(ボンゴの小さい方)にはREMO NUSKIN(プラスティック製)ヘッドを張っています。

さて、いよいよヘッド交換です。
使用していたヘッドはリムから外して、リング(フレッシュフープ)が付いたまま水を張ったバケツに浸けます。
同時に、新しく張るフラットヘッドも水に浸けて軟らかくします。

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リム、リング、シェルに分解した状態です。
(マチョとエンブラは連結部分から外しておくと作業が楽になりまよ)

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シェルに軟らかくしたフラットヘッド、リング、リムの順に乗せて、ヘッドをリムの隙間から絞り出して行きます。
ラグの4ヵ所からある程度ヘッドが出てきたら、ボルトで仮止めします。
そして、ペンチ等を使ってヘッドを全て絞り出して行きます。
この作業が、厚いヘッドになると一苦労です。 さらに、ここで出来不出来が決まるので慎重に!!

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ヘッドが全て出揃ったら、バランスを取りながら軽くボルトを締めて行きます。
湿っている時は締め過ぎに注意!!
最後に、ハサミでカットすれば出来上がりです。

ヘッドの乾燥には、時間が掛かります。表面が乾いていてもヘッドが重なっている部分は乾くのに時間が掛かります。
厚めのヘッドは、1週間は強く張らない方が良いでしょう。

最後に、コツはリムの高さをどの辺りにするかです。高すぎるとリムが当たって叩き辛いし、低すぎると強く張れなくなります。乾いて張ったらどのくらいになるかを、ヘッドの厚みと張り具合で調整!まずはチャレンジ!!
私は、初めて張った時は山が低すぎてやり直しました(笑

純正には無い、深みのあるサウンドが得られるようになり大満足です!!!!

 

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村田 康夫(ムラータ)
キューバ音楽を学ぶため、1994年、2001年、2004年と三度に亘りキューバ音楽ソンの発祥地サンティアゴ・デ・クーバに長期滞在し、ラテンパーカッションの奏法を習得する。 また、数多くのミュージシャンとも共演。 サルサ、ラテンジャズ、シャンソンやパーカッションアンサンブル等、ラテン系にとどまらず幅広く音楽活動を行っている。