目から鱗の左手の奏法とリズムの捉え方
ボンゴは右手の音が前面に聞こえてくるので、左手は大して重要ではないと思われがちです。
私もキューバでレッスンを受けるまでは、左手の役割は右手のメロディーを埋めて隙間を作らないようにすることだと勘違いしていました。
ドラムでいうコンパウンドスティッキングのような役割だと。。。
実際はそうではありませんでした。
コンガの左手と同様に、ボンゴも左手はあまり前面に出ることはないのですが、ドラムのハイハットが絶妙なニュアンスの違いでビート全体のノリが大きく変わるように、ボンゴの左手の表現ひとつでスピード感やグルーヴ感が大きく変わってきます。
具体的なボンゴの演奏方法をご紹介しましょう。
ボンゴで伴奏するリズムパターンを“マルチャ”もしくは“マルティージョ”と言います。ベーシックなパターンは左右交互打ちで、右手が表拍、左手が裏拍を演奏します。
実際は左手の裏拍を表拍のように強く感じて“マルチャ”を演奏します。キューバでのレッスン中は、裏拍が強くてどこが拍の頭なのか、どうなってるのかわけも分らず合わせるのが精一杯でした。
この表裏を入れ替えて感じることを“コントラ・ティエンポ”と言い、ソロなどにも多用されます。
これが感じられないとあのラテンの感じにならないんですね。
右手の奏法
左手の奏法
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実際のマルチャの練習ではメトロノームを裏拍に鳴らしたり、クラーベを使ってコントラ・ティエンポを感じて繰り返し行い感覚を鍛えます。
メトロノームを左手に合わせてマルチャの練習
クラーベに合わせて、左手からマルチャの練習
次回は、コントラ・ティエンポを感じる更に効果的な練習法!!
乞うご期待!!
ムラータコラム「Hola! Que bola?」VOL.13 より一部抜粋。