ボンゴのノリは左手で決まる!!

目から鱗の左手の奏法とリズムの捉え方

ボンゴは右手の音が前面に聞こえてくるので、左手は大して重要ではないと思われがちです。
私もキューバでレッスンを受けるまでは、左手の役割は右手のメロディーを埋めて隙間を作らないようにすることだと勘違いしていました。
ドラムでいうコンパウンドスティッキングのような役割だと。。。

 

実際はそうではありませんでした。

 

コンガの左手と同様に、ボンゴも左手はあまり前面に出ることはないのですが、ドラムのハイハットが絶妙なニュアンスの違いでビート全体のノリが大きく変わるように、ボンゴの左手の表現ひとつでスピード感やグルーヴ感が大きく変わってきます。

 

具体的なボンゴの演奏方法をご紹介しましょう。

 

ボンゴで伴奏するリズムパターンを“マルチャ”もしくは“マルティージョ”と言います。ベーシックなパターンは左右交互打ちで、右手が表拍左手が裏拍を演奏します。
実際は左手の裏拍を表拍のように強く感じて“マルチャ”を演奏します。キューバでのレッスン中は、裏拍が強くてどこが拍の頭なのか、どうなってるのかわけも分らず合わせるのが精一杯でした。

この表裏を入れ替えて感じることを“コントラ・ティエンポ”と言い、ソロなどにも多用されます。
これが感じられないとあのラテンの感じにならないんですね。

 

右手の奏法

 

 

左手の奏法

 

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実際のマルチャの練習ではメトロノームを裏拍に鳴らしたり、クラーベを使ってコントラ・ティエンポを感じて繰り返し行い感覚を鍛えます。

 

メトロノームを左手に合わせてマルチャの練習

 

 

クラーベに合わせて、左手からマルチャの練習

 

次回は、コントラ・ティエンポを感じる更に効果的な練習法!!

乞うご期待!!

 

ムラータコラム「Hola! Que bola?」VOL.13 より一部抜粋。

VOL.13 思い出話。異文化とキューバ音楽編その3 目から鱗のボンゴレッスンあれこれ

 

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村田 康夫(ムラータ)
キューバ音楽を学ぶため、1994年、2001年、2004年と三度に亘りキューバ音楽ソンの発祥地サンティアゴ・デ・クーバに長期滞在し、ラテンパーカッションの奏法を習得する。 また、数多くのミュージシャンとも共演。 サルサ、ラテンジャズ、シャンソンやパーカッションアンサンブル等、ラテン系にとどまらず幅広く音楽活動を行っている。