The Chicken への道1Blues Work Shop

2023年のブルースワークショップは「The Chicken を演奏してみよう!」と言うコンセプトで幕開けました。
The Chicken は基本16小節のBbブルースなのですが、独特のフォーマットと16 Beat Funk と言うところが、今までワークショップで扱っていたものと大きく違います。

この曲の全体像をしっかりと把握するにはまずベースラインを全部演奏出来るようになる事が、何よりも近道です。
全ての曲において言える事ですが、「自分のパートしかわからない」「楽譜にしがみついている」と言う事をしていたら、楽譜を見失った時に大変ですよね。 しかし、演奏する曲の全てのパートの動きやリズム・コード進行を完全に把握していれば、いわゆる「落ちる」事もなく楽しく演奏できます。 重たい楽譜や譜面台を持ち歩かなくて良くなりますよ!

今年は「The Chicken だけはいつでもすぐに演奏できる!」と言えるようになりましょう!

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新年ブルースワークショップ

あけましておめでとうございます。私たちムラータミュージックは今年も多くの方と音楽を共有出来る時間を作って行きます!

さて!2023年のブルースワークショップは「ジャコ・パストリアスのチキンをみんなで演奏出来るようになりましょう!」と言うテーマを掲げて楽しく練習&勉強していきます。 「いつか吹いて見たいと思っていた・・・」方、それは今年!そう、今年こそやりましょう!

まずはBbブルースを演奏出来るように何度もフレーズやコード進行を練習してから16ビードファンクのリズムの仕組み、実際のベースライン、それぞれの楽器のトランスクライブも皆さんで一緒に練習しながらゆっくり進行します。
今年こそ本当にゆっくり進行します。ご安心ください。(本当ですってば。)

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音大受験の準備

音楽大学の受験は特殊です。音楽系の中、高等学校に通っている人以外は自力で情報収集をしないといけないので困っておられる方も多いのでは無いでしょうか。

今回はサックスで音楽大学を受験する方にどんな準備をすれば良いのか具体的にご案内します。
必ず準備しなくてはいけない項目が次の3点です。

  1. 実技(課題曲)
  2. ソルフェージュ(聴音、視唱)
  3. 楽典

1番目の実技については
フェルリング サクソフォンのための48の練習曲 アルフォンス・ルデュック版 と 
グラズノフ サクソフォンコンツェルト Concerto A. Glazounov アルフォンス・ルデュック版 です。
この2冊があればほぼ世界中の音楽大学が受験可能です。(海外のジャズ科は別です。後日別コンテンツで説明します。)

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ペンタトニック 練習の仕方

アドリブ演奏の為の練習の一つにペンタトニック・スケールがあります。「ペンタトニック」と言う言葉を知っていても実際どのように使いこなせば良いか、また的確な練習方法については何となく曖昧に感じている方もおられるのでは無いでしょうか。

今日ご紹介するジェリー・バーガンジィ著の「インサイド・インプロヴィゼイション Vol.2 ペンタトニック」はペンタトニックを自由自在に操るための練習法がぎっしり詰まった一冊です。

この本は
・どのコードの時にどのペンタトニックを使用するか
・ペンタトニックの5つの音をどのような配置で使用するか
を理解し、身につける為の本になっています。

またムラータミュージックオンラインショップにてお買い上げ頂いた方には付属CDのデモンストレーション演奏のソロ書取り譜をお付けいたします。( Eb, Bb, C, Bass clef ご用意しておりますので使用楽器をお知らせください)これについてはこちらのブログにて詳しく述べております。

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久々の練習!チェックポイント

この2年間バンド活動も休止して、レッスンにも行けないどころか楽器のケースすら開けなかった・・・。
と言う方が久々に練習される時に是非チェックして頂きたいポイントがあります。

その際、まず第一にして欲しい事は「楽器の確認」です。
・全ての音が鳴るか
・カビが生えているタンポは無いか
・クローズのキィ(ソ♯、低音ド♯の2ヶ所)がくっついていないか

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ソルフェージュのレッスン内容

ソルフェージュのレッスンとは音感を鍛えるレッスンです。
ただし、鍛え方が目的によって変わります。
今回は目的別にどのようなレッスン内容なのかを具体的に説明します。

音楽大学受験生の場合

音楽大学の受験科目にはソルフェージュが必ずあり、日本の場合
・聴音(学校によって旋律だけのところと、さらに和声も試験科目になっているところがあります。)
・新曲視唱(その場で与えられた楽譜を歌います。)
海外の場合はさらにリズムソルフェージュと言って聞いたリズムを書き取る試験があります。
          追記:東京音楽大学でも取り入れられています。

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ブルースアドリブの練習の仕方:Key of C

ブルースのコード進行は二つのコードの第3音と第7音がそれぞれ半音の関係にあるという特徴があります。

ピアノやギターは手の形を殆ど変えずにコードを掴めるので第3音と第7音の関係性を理解しやすいのですが、管楽器は実感しにくいです。

今回はその特徴を練習する楽譜をアップしますので、アドリブ練習のお手伝いになれば幸いです。

3rd-7th note とコードトーンの楽譜をそれぞれの楽器のキィで画像とダウンロード用のpdf書類をアップします。

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ブルースをキーセンターで考える

前回のブログではスケールとコード、テンションについてざっくり説明しました。
スケールは、メジャーのダイアトニックスケール7つを紹介したのですが今回はその中のミクソリディアンスケールを使ったブルースの演奏の仕方を考えてみたいと思います。

Mixo Lydian scale はメジャースケールの5番目の音階でコードはドミナント7です。
この5番目と言うのが重要なキィワードとなります。覚えておいてください。

例えばG7の場合、G(ソ)が5番目なのでG(ソ)から5つ(完全5度)下がれば主音(ルート)が割り出せるので、どのキィに所属しているかわかります。
数えてみましょう。 G(ソ)・F(ファ)・E(ミ)・D(レ)・C(ド)・・・と言うことはG7はKey of C に所属しているスケールなので、調号は何もつかないと言うことがわかります。

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スケール、コードとテンション

コードの右肩に付いている♭9や#9、♭13、#11、Alt. 、sus. 、ややこしいなぁ〜と思われている方もおられるでしょう。
これらは無数に存在するわけではありません。

さらにドリアンとかエオリアンとか何なんだ・・・と思う方もおられるでしょう。
これらは単に音階の名前であって名称を覚える必要はないのですが、どのコードで使うスケールかと言う機能を理解するのはアドリブ演奏をする上で非常に重要な項目です。


今回はいつものワークショップのおさらいの前にもう一度コードとテンションと、スケールについてご説明します。

まずはメジャースケールを見てみましょう。

スケールは左から順番に第1音、第2音、第3音・・・となりそれぞれに名前がついています。
その名前は、音大を受験しない限り覚える必要は全く無いのですが一応記載します。(覚えなくて良いですよ〜)

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暑い日のサックスに関する注意

猛暑が続く中メディアではスマホや車のバッテリーに関する注意喚起がなされていますが、熱に弱いのは電子機器だけではありません。 楽器もです。

特にサクソフォンの場合キィ内側についているタンポは高温になると接着剤が溶けて外れてしまいます。
実際に家の窓側の棚に楽器を置いていてケースを開けるとタンポが下に落ちていた方もおられます。

外を歩く際もご自身の熱中症に気をつけるのはもちろんの事ですが、危ないのは「黒いケース」もしくは「アルミ製の薄型ケース」(例えばシャイニーなど)をお使いの方は、ケース内部の温度が上がりすぎないよう注意して下さい。

車のトランクに入れるなどもってのほか!必ず冷房の効いた車内に入れて下さい。ガレージに停める際も車に置きっぱなしにせずにできれば持ち歩いて下さい。

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